重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

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南アルプス縦走 2010年8月10日~16日(2日目)

南アルプス縦走の 2 日目は、横窪沢小屋から聖平小屋までです。

  • 日付: 2010 年 8 月 11 日(水)
  • 天気: 曇りのち雨
  • ルート: 横窪沢小屋~茶臼小屋~上河内岳~聖平小屋(テント泊)

今日のルートはそれほど長くありません。2 日目の足慣らしとしてはちょうど良いくらいでしょう。ということで 4 時半頃に起床。

空を見上げると青空が覗いていて、少し期待させられます。大丈夫かな・・・?

ラーメンを朝食として、6 時過ぎののんびり出発とします。

テントから小屋を見る

テントから小屋を見る

横窪沢小屋の玄関

横窪沢小屋の玄関

他の小屋泊、テント泊の皆さんはすでに出発し後。私が最後の出発でした。

6:15 横窪沢小屋

小屋を出発すると、起き抜けにはつらいジグザグの急登です。

展望ベンチには 7:10 頃に到着。看板には大無間山が見えると書いてありますが、雲の切れ間にそれらしき山がチラッと見えただけでした。この頃には次第に雲が多くなってきました。

登りの途中では、茶臼小屋から下ってくる何人もの人達とすれ違います。そのうちのある人から聞いた話では、「数日前に東俣林道の畑薙第一ダムから少し上の地点で、東海フォレストバスの乗客が落石でケガするほどの崩落があった」とのこと。

あ・・・それってもしかして昨日見たあの現場で発生したのかな?それにしてもバスの窓を突き破ってくるような落石って・・・考えただけで怖ろしい。

7:41 水呑場

水呑場

水呑場

地図にあるとおりこんな所に水場が。

水場を覗いてみると・・・

水場を覗いてみると・・・

どんな水場かと見てみると、クルクル巻いた金属板の先っちょから、水がチョロチョロ垂れているだけ。なんだかあんまり綺麗じゃないし、これはちょっと飲む気にならないなあ。

樺段

樺段

樺段を過ぎてもまだまだ急登が続きます。

水平道の始まり

水平道の始まり

水平道の看板が現れると登りは緩やかに。それから先、茶臼小屋までは、予想していたより長い距離に感じました。

9:01 – 9:31 茶臼小屋

水平道の途中で一瞬陽が差しもしましたが、次第に下からガスが沸き上がり、茶臼小屋に着いた頃には、真っ白になり始めました。小屋の周りはお花畑になっていてなかなか綺麗です。

茶臼小屋

茶臼小屋

茶臼小屋には 6 年前にテント泊しているのですが、そのときの記憶がさっぱり残っていなくて、「こんな小屋だったかなあ、こんなテント場だったっけ?」という感じ。

茶臼小屋のテント場

茶臼小屋のテント場

小屋は現在改装中で、テント場にまで建材が積み上げられています。トンカントンカンと作業の音が鳴り響いています。

ここで長めの休憩をとっていると、いよいよ雨が降り出してきました。ああ、朝方は晴れていてその後に降り出すなんて、ああ・・・昨日とほぼ同じパターンのようです。これはまいったなあ・・・。

9:50 – 9:55 分岐

分岐から上河内岳の方向

分岐から上河内岳の方向

分岐から茶臼岳方向

分岐から茶臼岳の方向

合羽を着込んで分岐までひと登り、いよいよ南アルプス縦走路の上に乗っかりました。これから北へと歩を進めます。

稜線の西側からは水滴混じりの強風が吹き上げてきます。これは台風の接近がもたらした、いわゆる湿舌のせいでしょう。

すぐに「ハイジの丘」という看板があり何だろうと思いましたが、こうガスっていては立ち寄ってみる気にもなりません。

6 年前にこの縦走路を南下したときも、全く同じ気象条件でした。どうもこの場所とは相性が悪いのかなあ・・・気が滅入ってきます。

見覚えのある亀甲状土を通過して徐々に高度を上げます。ハイマツをくぐると全身びしょ濡れに。

奇岩竹内門を通過したのは 10:50 頃。このあたりの稜線は晴れていたら爽快でしょうね・・・。

11:25 – 11:31 上河内岳の肩

肩まで休まずやって来ました。ここで休憩していると土砂降りになってきました。これでは長居していられません。上河内岳の山頂にも上がらず、すぐに出発です。

南岳を 11:55 頃に通過。

やがて高度を下げて樹林帯に入ると雨脚は弱くなり、空が明るくなることもありましたが、その後また降ったり止んだりの繰り返し。2 戦 2 敗のこの稜線は、再々挑戦の必要ありです。しかし、三度目の正直はあるのかな・・・。

13:01 聖平小屋

小屋に到着したとたん、ザーザー降りになってしまいました。ありがたいことに小屋前に屋根付きの自炊場所があったので、とりあえず柔麺を作って身体を温めることにします。

食事をしつつ、濡れた服を着干ししていたら、一人の男性が小屋に到着しました。聖岳の方から縦走してきたとのこと。小屋で中華丼とカレーを注文し、自炊場所で私の隣に座りガツガツと食らいついています。

普通の縦走登山者とはちょっと違う雰囲気の方だったので話を聞いてみると、富山の早月川の河口から早月尾根を登り、北アルプス~中央アルプス~南アルプスを縦走する “Trans Japan Alps Race” のコースに沿ってやって来たとのことです(だだし、この方は本戦に参加しておらず、途中で端折った部分もあったようですが)。

私「参加者はどういうペースで歩いているんですか?」

男性「速い人は 1 日で馬場島からスゴ乗越まで行きますよ。本戦は 8 月 8 日にスタートしていて、先頭の人はもうそろそろ三伏峠を通過する頃じゃないかな。」

私「ひぇ~、そんなに速いんですか!」

この話を聞いて、昨日横窪沢小屋で見た横断幕の意味が理解できました。後になって「TJAR 2010 を1週間で駆け抜けるタクティクス」という記事を見て、コースの全貌が判りました。

そしてさらに・・・

男性「今朝は荒川小屋から来たんですが、今日のうちに茶臼小屋まで行っておくつもりです」

え・・・?荒川小屋からやって来て昼過ぎにはここに到着ですか・・・。

私「(次元の違う世界なので、もはや驚くそぶりも見せず)あーそうですか、まだ早い時間ですし、茶臼くらい全然問題なく行けますねえ」

いやはや、世の中にはすごい人達がいるものです。

幕営申し込みをしながら、お喋り好きな小屋番の方と天気の話しをすると、「朝は晴れるけどその後は雨が降る。ここ数日はずっとおなじパターンだよね」とのこと。

雨が止んだ隙にテントを張れたのは幸運でした。その後すぐにまた降り出してそれ以降は止む気配もなし。

聖平小屋

聖平小屋

18 時頃になって空が明るくなりました。

明るくなった空とテント場

明るくなった空とテント場

せっかくなので木道を歩いて縦走路の分岐まで散歩してみることにしました。

木道を歩き分岐へ

木道を歩き分岐へお散歩

分岐の周囲のお花畑

分岐の周囲のお花畑

しばしの晴れ間を楽しみましたが、またすぐにガスがかかって雨が降り始め、夜半にかけて雨脚は次第に強くなってくることに。

さて、これから台風の影響は?、明日は動けるのでしょうか?小屋で聞いた最新予報では明日は「一日中雨」だったので、ほぼ諦めモードで夜を過ごしました。

3 日目の記録に続く。


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