重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

RSS (2.0) Feed

越百山~空木岳縦走 2010年9月4日~5日(1日目)

残暑厳しい今年の夏。9 月に入っても晴れた夏空が安定して続き、この週末も晴れの予報なので、先週に続きまたまた泊まりの山行に。ここしばらくずっと南アルプスばかりでしたが、今回はちょっと気分を変えて中央アルプスに行ってみようと思いました。

中央アルプスといえば、8 年前に桂小場から木曽駒へのルートを歩いたっきり、ずいぶんとご無沙汰です。今回は前から行こう行こうと思っていた越百山から空木岳の間の縦走路を歩くことにしました。

  • 日付: 2010 年 9 月 4 日(土)
  • 天気: 晴れのちガス
  • ルート: 伊奈川ダム駐車場~福栃平~越百小屋~越百山~仙涯嶺~南駒ヶ岳~摺鉢窪避難小屋

このあたりの山域って、「こすも」、「せんがいれい」、「うつぎ」というちょっと変わった響きの山が連なっていて、山屋の心を惹きつけるものがあります。さて、じゃあそれらの山々をどういうルートで登るか検討を始めたわけですが・・・伊那側から登る中小川ルートは表向きにはここ数年来通行止めになっているようなので、無難に木曽側のダムからの周回ルートにしました。

本当は前夜のうちに登山口に到着しておきたかったのですが、睡魔に負けてしまいました。結局自宅を出発したのは朝方で、伊奈川ダムの少し上流の駐車場に到着したのは朝 7 時頃。

駐車場

駐車場

広い駐車場にはすでに 20 台弱ほど車が停まっていて、皆さんもう出発ずみです。

7:35 駐車場

かなり遅い出発です。今日は摺鉢窪までで、それなりに時間がかかりますが、まあ大丈夫とタカをくくっていました。結果として、「やっぱり前夜のうちに到着して、もっと早出すべきだった」と、今日の行動を終えてから思いっきり後悔することになるわけですが。

8:20 福栃橋

福栃平までは林道を緩やかに登りました。舗装がほとんどされていないなくて、足に優しいのは助かります。

福栃橋の分岐

福栃橋の分岐

福栃橋には案外早く着きました。分岐から右に入るといよいよ登山道です。

最初の水場でちょっと休憩。水はチョロチョロと細く、あまり飲む気になりません。

少し登って下のコルで急登は一段落。それからしばらくは尾根沿いの緩やかな登りです。そのうちに南駒の姿も見えてくるようになりました。

10:43 – 11:01 上の水場

これから先まだまだ登りはあるし、重い水を担ぐのは大変ですが、摺鉢窪の水事情を考えると、汲んでおいた方が良さそうです。

左の踏み跡を下ると「上の水場」

左の踏み跡を下ると「上の水場」

「上の水場」の道標どおりに左側へ下りていくと、すぐに沢筋が 3 本ほどあり、一番奥の沢で水を汲みました。

水を汲む

水を汲む

水量が少ないので 5 L ポリタンクを満たすのに数分かかりました。

さらに高度を上げて疎林帯になると、視界が開けて中央アルプスの山々がよく見渡せるようになってきました。

南駒がよく見えてきた

南駒がよく見えてきた

12:04 – 12:19 越百小屋

越百小屋で長めの休憩としました。

越百小屋から南駒ヶ岳と越百山を見上げる

越百小屋から南駒ヶ岳と越百山を見上げる

小屋から見上げる南駒や越百の姿はなかなかです。

越百小屋

越百小屋

ここの小屋が面白いのは、避難小屋と営業小屋が隣接していることです。

それにしても、もう正午過ぎだというのに、ぜんぜん雲が沸き上がってきません。今日の下界はかなりの猛暑のはずですが。小屋のオヤジさんも、「こんな時間まで雲が上がってこない日は珍しい。でもそのうち上がってくるから、摺鉢窪まで行くなら早く稜線に上がらないと、ガスって面白くなくなるよ。早めに出発しな」と。

・・・そうですね、あんまり長居もしていられません。ということで越百小屋を出発。

小屋を出るとすぐに森林限界を越えて白い花崗岩の岩肌が目立つようになってきます。

越百山への最後の登り

越百山への最後の登り

山頂までもうすぐです。

13:20 – 13:52 越百山

越百山の山頂に到着

越百山の山頂に到着

急登をひと頑張りすると越百山に到着。白い砂礫が綺麗な山頂です。

登ってきた尾根と越百小屋を振り返る

登ってきた尾根と越百小屋を振り返る

南越百山から南へ延びる稜線

南越百山から南へ延びる稜線

先ほどほぼ同時に小屋から登ってきた人達とお話をしながら、景色を楽しみます。南側には、南越百、そして安平路山へと続く稜線が見渡せます。この稜線もいつかは歩いてみたいものです。

中小川のルートから登って来られた方にも会いました。ルート状況が気になったので、聞いてみると、「背丈ほどもある笹を漕ぐ場所があるけれど、それ以外は特に問題ない」とのことでした。

伊那谷を見下ろす

伊那谷を見下ろす

南駒と仙涯嶺

南駒と仙涯嶺

残念ながら、この頃になると稜線にまでガスがかかり始めました。

仙涯嶺へと稜線を歩き始めると、完全にガスガスに・・・。

越百山からの下りは少しで、仙涯嶺までは長い登り。水が重荷になってけっこう大変です。

15:29 – 15:42 仙涯嶺

ガスガスで何も見えませんが、せっかくなので巨大な花崗岩の塊の上のピークも踏んでおきました。

仙涯嶺のピークを振り返る

仙涯嶺のピークを振り返る

朽ち果てた山頂標があるのは、ピークを少し過ぎた平場です。それを通過すると下りに。

巨岩の横を通過する

巨岩の横を通過する

このあたりの稜線は巨岩が立ち並んでいて、その横に沿って歩くので、晴れていたら豪快な景色が楽しめそうなだけに、ガスガスなのがつくづく残念。

そして、ここで大失敗。ガスで視界が悪いせいで、いつのまにか来た道を戻って 1 時間ほども余計に時間がかかってしまいました。

「しかし、夏山でリングワンダリングするって、どういうことよ・・・」と悔しいばかり。

17:58 – 18:01 南駒ヶ岳南峰(?)

標石のある南駒ヶ岳南峰(?)

標石のある南駒ヶ岳南峰(?)

急登に苦労して南駒に到着。三角点らしき標石のある場所でとりあえず一息つきました。

そこから少し進んだ場所にテントひと張りにちょうど良い場所があったので、「もうここでツェルトを張ってしまおうかなあ」と迷いましたが、予定どおり摺鉢窪まで向かうことにしました。

18:20 南駒ヶ岳

さっきは標石のある場所が山頂だと思っていたのですが、さらに少し行くと南駒の本物の山頂に到着。どうやら南駒は双耳峰のようになっているみたいです。

南駒ヶ岳の山頂

南駒ヶ岳の山頂

もうすっかり日は暮れて暗くなってきたので、山頂はすぐに通り過ぎました。早く摺鉢窪に着いて落ち着きたい・・・。

19:02 摺鉢窪避難小屋

ヘッドランプを点けて真っ暗な中、ようやく避難小屋に到着。やっぱりもっと早出しなければマズかったなあ・・・反省。

小屋の中を覗くと、十数人の宿泊者はすでに眠りについていました。あまり物音を立てないよう気をつけて、そそくさと夕食の豚キムチ鍋を準備。久しぶりに贅沢に食材を持ち上げて、それも重荷になったけれど、一日歩き回った後の空腹は、ガッツリ食べて満たすに限りますな。

20 時過ぎには眠りにつきました。


コメントをどうぞ

承認後に表示されます。しばらくお待ちください。

▲ このページの先頭へ