重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

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帰雲山 2011年1月15日

この冬一番の冬将軍の襲来が予報されたこの週末、積雪も半端じゃないだろうと予想されて、ルンゼ系のルートはいかにもヤバそうです。

となれば比較的緩やかな尾根伝いが良いだろうということで、前々から行ってみたかった白川郷から猿ヶ馬場山へのルートに行くことにしました。

GPS Log

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(赤: シール歩行、青: スキー滑走)

記録

日付2011年1月15日(土)
天気大雪
ルート
  • 白川郷萩町・八幡神社裏 548m 6:45
  • 宮谷林道 1070m 9:17
  • 1336m標高点 10:45
  • 帰雲山手前1600m地点 13:05/13:22
  • 白川郷萩町・八幡神社横の駐車場 510m 16:25

雑記

夜半に白川郷に到着すると、すでに積雪はものすごい量でした。ひとまず道の駅に車を停めて朝まで仮眠。5 時頃に目を覚ますと大粒の雪がドカドカ降っていてなんだか気が滅入ってくるほど。こんな状況でほんとに山行できるのかねえ・・・と不安がよぎりましたが、まあ行けるだけ行ってみましょう。

このコースも初めてなら、白川郷に来るのも初めてのこと。世界遺産っていうだけに、ヘタに車を停めるのもなんだか憚られます。そこで、過去の山行記録を頼りに荘川を挟んで対岸の「せせらぎ公園駐車場」に移動してみましたが、除雪の真っ最中でとても車を停められる状況じゃありません。で、結局は八幡神社横の有料駐車場に停めるということに(駐車代支払いは下山後)。

神社の裏手の除雪終了地点からシール歩行を開始。もうすでに先行のトレースがバッチリありました。

林道を進む

林道を進む(本当は正面の沢が正規ルート)

トレースに導かれるままに林道をテクテクと歩き、やがて林道末端から沢筋へと入ってしばらくすると、先行の 2 人連れの方々に追いつきました。

ラッセルのお礼をすると「申し訳ないねえ・・・ミスって違う沢に入っちゃった」とのこと。

実は、私は間違ったつもりはなくて、どのみち上の林道まで上がれるなら、どちらの沢でも良いのでは・・・くらいに思っていたのですが、どうやらもうひとつ東側の沢筋の方が幅が広くてジグが切りやすいそうです。なるほど・・・経験者ならではの知見ですね。初めての私には勉強になります。

ところで、この2人のうちの Pontoon を履いた方(maoyukiさん)、どっかでお会いしたことがあるなあ…と思ったら、やっぱりそうでした。以前四ッ岳でお会いしたことがあったんです。さらに言うと、それとはまた別のタイミングで四ッ岳に行った際にはニアミスしていたことも判明。この後は思い出話をしながら、一緒に行動させて頂くことになりました。

登っていた沢は雪が深く、デブリが埋もれて登りにくい感じもしたので、2人と合流した後は尾根へ乗り上げるようルート変更しました。

尾根へ乗り上げる

尾根へ乗り上げる

これまでのお礼としてしばらくは私がラッセルを引き受けました。

林道に乗り上げて、長めの休憩をとっていると、後続の大人数パーティが追いついてきました。

休憩後は後続の方々にもラッセルをどんどん交代して頂けたので、かなり負担が減って助かりました。

正面の沢筋にこれから入る

正面の沢筋にこれから入る

林道を離れて沢筋にいったん入り込み、1336m 標高点を目指して尾根を登り上げて行くところまでは、ルート取りも簡単なもの。

問題はその先。実はまだこの時点では猿ヶ馬場山に届くかな…と淡い期待もあったので帰雲山とその手前の小ピークの北側をうまくトラバースして、帰路で登り返しが不要なルートが取れないかと画策し、GPSを見ながらルート検討していました。

しかし、実際には難しいものですね。結局は尾根に忠実にたどって、気がつけば小ピークの上に建つ青色のアンテナ小屋の横を通過してしまいました。

青いアンテナ小屋

青いアンテナ小屋

そこからいったんわずかに下って登り返すと帰雲山はもうすぐ。

正面に見えるのが帰雲山

正面に見えるのが帰雲山

帰雲山への登りに差し掛かった頃、これまでの登りでたびたび外れていたシールがとうとう限界に。恥ずかしながら整備不良のせいでした。

ひたすら膝ラッセルに苦労してペースは上がらず、もう時間も遅いし、どんどん天候が厳しくなる状況なので、明らかに全員とも撤退モードです。というわけで、今回は帰雲山までで中止。

その時は視界も悪くよく判りませんでしたが、後で GPS Log を見ると、帰雲山の山頂まではもう少しあったようです。

さて、シールを剥がしてお楽しみの滑走・・・とは今回ばかりはなりません。登りのラッセルでも嫌な予感はしていましたが、重パウにトップが潜って、ロクな滑れず下りラッセルに。泣く泣く登りトレースどおりに滑るしかありません。しかし、CRJ ですら潜る深雪ってのは初めてだなあ・・・。

お楽しみと言えば・・・瞬間的に斜度が急になった場所で、瞬間的にパウダーランらしき滑りができただけ。ま、たまにはそんな日もありますよね。

林道から下は、往路どおりに滑ると雪崩そうかもと判断して回避。一方で、正規ルートの沢筋は下りラッセルになりそうで、これも却下。大人数パーティが登った尾根上のトレースをたどって下ることにしました。

振り続く雪でトレースが消えかかっていたり、ヤブをかいくぐったりで苦労しましたが、無事下の林道に合流。

後は萩町までのんびり流すだけ・・・とはいえ、登りのトレースの上に新たに積もった雪のせいで下りラッセルを強いられる部分もあり、それらは全部maoyukiさんが頑張って下さいました。maoyukiさんのパワーに感謝感謝です。

白一色の白川郷

白一色の白川郷

重パウ下りラッセルとヤブスキーのせいで、結局下山に丸々 3 時間もかかってしまいました。どっと疲れた今回の山行でしたが、大勢でワイワイと楽しくもありました。

帰雲山で敗退したのは心残りですが、また再チャレンジする楽しみもあるってもんです。メローな斜面が続く山なので、雪が締まった残雪期に来てみるのも悪くないかもしれません。

温泉は「白川郷の湯」へ。すっかり冷え切った体を温めました。

ちなみに、翌日は平湯温泉スキー場で滑りました。こちらも降り続く大雪のおかげで凄い深さの新雪でしたが、なぜか平湯らしからぬ重パウでした。平湯ならではの超軽パウを期待していたのに、ちと残念。


これまでのコメント

  1. maoyuki より:

    みなつりさん こんにちは
    maoyuki@松本です

    先日は本当に助かりました。
    またいろいろ指図しちゃったりして申し訳なかったです。

    リベンジ考えておられるなら同行しますよ。
    声掛けてください。よろしく。

    • ryo より:

      maoyukiさん、こんにちは。
      当日はお疲れさまでした。そして大変お世話になりありがとうございます。
      そうですね・・・やっぱり敗退したままでは心残りなので、今シーズンのうちかどうかはわかりませんが、猿ヶ馬場山は再挑戦したいので、思い立ったら連絡を差し上げます。今後とも宜しくお願い致します。

  2. tutty より:

    みなつりさんこんばんは。
    maoyukiさんと一緒だった黄色いテレマーカーです。
    帰雲山ではご同行いただきありがとうございました。
    猿ヶ馬場山、次回は正確な最短ルートで頂上に立ちたいですね。
    リベンジの際はぜひ僕も仲間にいれてください。よろしくお願いします。

    • ryo より:

      週末出かけていたりで返信が遅くなりました。
      こちらこそ、その節は有難うございました。
      tuttyさんのWebサイトを拝見しました。利尻山を滑られたんですね。私は北海道の山を滑ったことがないので憧れます。
      猿ヶ馬場山リベンジの際は、tuttyさんにももちろんご一緒して頂きたいので、よろしくお願いします。

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