重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

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四ッ岳(2450mまで)2011年2月27日

今シーズン2回目の四ッ岳です。

平湯の料金所のトイレ横で車中泊していると、2時過ぎに大きな揺れで目が覚めました。寝ボケた頭でも「とうとう東海地震が起きたか」なんて心配になり、その後は深い眠りにつけぬまま朝を迎えることに。朝になって携帯で調べてみると震源はすぐ近くで、そう大きな規模の地震ではなかったようです。それでも高山周辺ではいろいろ被害があって、大変だったみたいですが。

その後、山に入っている間も余震が何回か続いて不気味だったり、またまた山頂を踏めなかったりでしたが、期待以上の新雪に恵まれて滑走そのものは楽しめました。今まで知らなかった北東ルートの様子も、かなり把握できたと思います。

GPS Log

地理院地図をポップアップ表示
(赤: シール歩行、青: スキー滑走)

記録

日付2011年2月27日(日)
天気晴れのち曇り
ルート
  • 平湯キャンプ場 1310m 6:22
  • 大滝川渡渉点 1590m 7:30
  • 鞍部 1755m 8:11
  • ハイクアップ終了地点 2450m 11:35/12:05
  • 鞍部 1755m 12:56/13:31
  • 大滝川渡渉点 1590m 13:41
  • 平湯キャンプ場 1310m 14:12

雑記

今回は maoyuki さん、gezanka さんとご一緒させて頂きました。

四ッ岳といえば、北面台地を真南に登り上げるノーマルルートしか経験がありませんでしたが、今回初めて北東ルートを狙ってみました。天気が下り坂ということで、とりあえず行けるところまで行くことに。

6 時を過ぎて明るくなり、今回はヘッドランプなしで平湯キャンプ場を出発。

昨日の晴天のせいで雪はカチカチ。キャンプ場を出てすぐの急な沢ではシール登高に苦労しましたが、なんとか板を外さずに登り上げました。

2 月に入ってから晴天続きだったせいで、1 月 23 日に来た時よりも悲しいくらいに雪が少なくなっています。ところどころ地肌が見えるほど。

大滝川のスノーブリッジ

大滝川のスノーブリッジ

大滝川のスノーブリッジも貧弱でしたが、渡るのに支障はありません。

ノーマルルートとの分岐の鞍部(地点 C)から北東ルートへ入るつもりでしたが、作戦会議の結果、ノーマルルートのトレースを利用して標高約 2300m まで登り、東へトラバースすることに決定。

そこで、北東ルート経験者の maoyuki さんが、下山時にノーマルルートへ戻るのに判りやすいようトレース付けするのを兼ねて、北東ルート下部の偵察してくれることになりました(GPS ログで盲腸のように寄り道している部分は、maoyuki さんの偵察を追いかけて少し踏み込んだ時のもの)。

ノーマルルートに戻り、昨日か一昨日のものらしきトレースをたどり快調に登りました。1900m 辺りから上は次第にパウダーとなってきて、これは下山の滑走が楽しめそう。あまり期待していなかっただけに嬉しくなってきます。出発当初は青空が見えていましたが、この頃にはすっかり曇り空になりました。

標高 2350m でノーマルルートから外れ、東へほぼ真横に進路変更。途中で雪庇が出たちょっと嫌な感じの沢(地点 D)を横切って、表層が流れる急斜面のトラバースをこなすと…、目の前は崖の上(地点 E)でした。崖は北東ルートの幅広いカールへ向けてほぼ直角に落ちていて、とても下れるような代物じゃありません。少し標高を下げて巻くか、高巻くか検討した結果、登って高巻くことに。

ここからがちょっと大変でした。シールで登るには厳しい斜度なので、板を外して急斜面をツボ足で登ったわけですが、ズボズボ潜ってなかなか足が進みません。

幸い少し登ると再びスキーが履けるようになり、少し進むとカールの底(地点 F)へ。カールより上はガスって真っ白で風が強く、とても滑走が楽しめそうもなかったので。今日はここでハイクアップ中止としました。

三角岩

三角岩

カールの底からは、北東ルートのランドマークである三角岩が見えました。それにしても暖かい日です。風が強いのに全然寒くありません。

さて、シールを剥がしていよいよ滑走開始。パック気味でイマイチでしたが、少し標高を下げると深さは浅いもののパウダーになってきました。

カールを滑る

カールを滑る

ガスが晴れ視界も開けて、平湯温泉が見下ろせるように。

カールを見上げる

カールを見上げる

ノーマルルート尾根と北東ルート尾根の間の沢へ滑り込み、吹き溜まった重めパウダーをしばし堪能。

ご使用の User Agent は埋め込み Flash 動画再生に対応していません。(Youtube ID: npcAmG0EZVs)

沢の幅が狭くなってきたところでノーマルルートへ戻るようにすると、登り返すこともなく鞍部(地点 C)にうまく下ることができました。鞍部の手前に来ると、2 人連れがちょうど滑り降りてきたところでした。ノーマルルートで森林限界まで登ったとのこと。今日の山行中に会ったのは、この 2 人だけでした。

鞍部で山談義をしつつ、長い休憩をとりました。休憩中にまた余震が発生。揺れとともに「ドン!」という音がして不気味でした。

平湯キャンプ場

平湯キャンプ場

その後はモナカとシャバシャバザラメで修行系の滑りとなり、平湯キャンプに帰還。後片付けしていると、小雨がパラパラ降ってきました。入山中に天気が崩れなかったのはラッキーでした。

またまた四ッ岳の山頂を踏めなかったわけですが、ルート経験のある maoyuki さん曰く「今日滑ったところが北東ルートで一番美味しい部分だよ」とのことなので、あまり損した気がしません。

北東ルートそのものを登らず、ノーマルルートでアプローチするという今回のルートは、なかなか良い案だと思いました。ただし、「崖」を巻く処理に手こずらないように、次回行くならもう少し標高の低い場所をトラバースするのが良さそうです。

一日の締めくくりは、ひらゆの森の露天風呂でのんびり。お疲れ様でした~。


これまでのコメント

  1. maoyuki より:

    みなつりさん こんばんは
    maoyukiです

    gezanka氏と私の動画を撮っていただきありがとうございます。

    山頂に立てなかったのは残念でしたが
    意外な新雪に恵まれてよかったのでは・・・と思います。

    ところで一昨日から本日(3/02)まで松本周辺はパラっと降雪が有りました。
    この地方で言うカミユキと申しますが、
    これがあると松本とほぼ同緯度付近の県境山沿いは積雪が増えてきます。
    まだまだ期待できますので、テルテルボーズを反対にして寒波を待ちましょう。

    • ryo より:

      maoyuki さん、こんにちは。

      標高 2000m 以上くらいは期待以上の雪質だったこともあり、標高の高い四ッ岳を選んで正解でしたね。

      そういえば、カミユキって言葉、聞いたことがあります。ちょうど今日明日は冬型が強くなっているので今週末は大当たりになるかもしれませんね。

  2. gezanka より:

    こんばんは。gezankaデーす。
    お疲れ様でした。この後すぐに帰る羽目になったのは残念でしたが、楽しい1日でした。ただいまこちらも(美濃地方)ちらちら雪がまっていますよ。 
    まだまだ冬モードですね。

    • ryo より:

      gezanka さん、こんにちは。こちらこそ四ッ岳では楽しく過ごさせていただきました。

      去年は「これでラストパウダーだろうなあ」と毎回思いつつ、4 月までパウダーに当たり続けていたことを思い出します。今シーズンは 2 月に雪が少なかった分、3 月には期待したいところですよね。

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