重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

RSS (2.0) Feed

焼山 2011年3月28日

東北地方太平洋沖地震の発生から2週間あまり。私の住む地方には直接の被害は及びませんでしたが、甚大な被害を目の当たりにして言葉を失うばかりでした。

気分が沈んだままで、ただじっとしていても仕方ありません。まずは今までどおりの生活を送る。そして自分にできることからやっていく。

バックカントリーも再開しました。週末のうちに寒気が入り、28日には降雪直後の絶好のコンディションが予想されたので、焼山に行ってみました。

GPS Log

地理院地図をポップアップ表示
(橙: 歩行、赤: シール歩行、青: スキー滑走)

記録

日付2011年3月28日(月)
天気晴れ
ルート
  • 笹倉温泉・龍雲荘 460m 3:33
  • アマナ平 1030m 5:50
  • スキーデポ地点 2360m 11:49/12:05
  • 焼山 2400m 12:16/12:30
  • スキーデポ地点 2360m 12:42/12:57
  • アマナ平 1030m 13:38
  • 笹倉温泉・龍雲荘 460m 14:11

雑記

越後焼山を訪れるのは2年ぶり。前回訪れたのは麓で桜が満開だった4月中旬で、快適ザラメを楽しみました。今回はあわよくばパウダーが狙えるかな…と期待してやって来ました。

去年火打山に行ったときと同じく、国道8号線・早川橋の横の駐車場で車中泊。今日はロングルートなので、頑張って2時過ぎに起床。まだ真っ暗な中、龍雲荘に移動して日帰り入浴客用駐車場に車を停めさせて頂きました。

ヘッドランプの灯りを頼りに出発。前日に入山したと思われるトレースがあったので、有り難く拝借しました。昨晩の降雪量は数cm程度だったので、ラッセルすることもなく、トレースの上を快調に進みます。

昨日の入山者が巧いルート取りをしてくれたおかげで、2時間ほどでアマナ平に到着。なかなか良いペースです。すっかり夜も明けて、雲ひとつない青空が広がり始めました。良い一日になりそう。

トレースどおりに登り上げて、北面台地の北端へ。

北面台地から焼山を望む

北面台地から焼山を望む

今日も火打山や焼山の素晴らしい景色を楽しませてくれました。これからしばらくは傾斜も緩く、お散歩気分でテクテクと。

登りトレースを振り返って

登りトレースを振り返って

昨日のトレースは標高1440m付近で終了。ここから下山、滑走したようです。ということで、これからは私が新鮮な粉雪の上にトレースを引くことに。ブーツが埋まらない程度の浅いラッセルでした。

山頂はずっと目の前に見えていますが、なかなか距離が詰まらないのが焼山です。斜度もどんどん急になり、だんだんキツくなってきました。標高約1900mのダケカンバが点在する場所で、初めての長めの休憩としました。

ジグを切りながら急斜面を登って行くと、次第にくるぶし程度のラッセルになってきました。快適な滑りが期待できます。

下山時に滑る一枚バーン

下山時に滑る一枚バーン

大岩の下を横切ると、いよいよ火口縁から落ちるシュートの下端へ。クラストに備えてクトーを装着。

登るのは左のルンゼ 右側のパウダー斜面は帰りのお楽しみに

登るのは左のルンゼ 右側のパウダー斜面は帰りのお楽しみに

左手の狭いルンゼの方が雪が硬そうなので、そちらを登ることにしました。右手のパウダー斜面は下山時の楽しみに取っておきます。

火口縁まであと少し

火口縁まであと少し

もうあと少しの登りですが、なかなか火口縁は近づきません。カリカリに氷化した斜面に少々苦労する所もありましたが、今回はスキーを履いたまま火口縁に登り上げました。眼前には山頂部の岩塊がででーんと現れて大迫力です。

山頂からの滑走は無理にしても、スキーで行けるだけ行ってみることにしました。火口跡を右側から廻り込み、鞍部でシール登高終了してスキーをデポ。山頂まではあとわずかに登るだけですが、カリカリに凍った岩場なので、面倒臭がらずアイゼンを装着してひと登り。

噴煙の向こうには火打山と妙高山

噴煙の向こうには火打山と妙高山

山頂では360度の素晴らしい景色を楽しみました。噴煙の向こうには火打山、妙高山の姿が。

パノラマ写真

パノラマ写真

せっかくなのでデジカメのスイングパノラマ機能を使って写真を撮ってみました。

山頂から火口跡を見下ろす

山頂から火口跡を見下ろす

デポ地点から山頂を見上げる

デポ地点から山頂を見上げる

デポ地点に戻り、これからのパウダーランに期待しつつ滑走準備を開始。

外輪山からドロップ!

火口縁からドロップ!

まずは火口縁から落ちるシュートにドロップ。おー、パウダー!今日は大当たりです。シュートの中間部は一部カリカリの場所もありましたが、概ね快調でした。

さて、狭いルンゼと分岐する地点から左側へ行くと…いよいよ下山の楽しみに取っておいたパウダー斜面です。

ここから真っ直ぐ滑降!

ここから真っ直ぐ滑降!

下が見えないのでドキドキですが、登る途中でしっかりオブザベーションしておいたので、下までずっとパウダーなのは確認済みです。なので、ここは迷わず、フォールラインに真っ直ぐスキートップを向けて一気に GO!

本日のメインディッシュ

本日のメインディッシュ

超快適パウダーロングターン!あっという間でした。

あまり下り過ぎると、深い溝に戻り道を阻まれてしまうので、ほどほどにしておいて、右へ折れて北面台地に戻ります。

北面台地からシュプールを振り返る

北面台地からシュプールを振り返る

よく晴れたので雪が腐るのが心配でしたが、その後も北面台地の末端までずっと快適に高速パウダーランを堪能できました。やっぱり今日は大当たりでした。こんなに条件が良い日って珍しいかも。去年の火打山の時よりもずっと良いコンディションでした。有り難いことに、今日はあまり気温が上がらなかったようです。

アマナ平から見上げた火打山と焼山

アマナ平から見上げた火打山と焼山

アマナ平から下は雪も重くなってきましたが、日陰ではパウダーが残っていたりして、快適快適!

ヘアピンカーブの広い斜面

ヘアピンカーブの広い斜面

林道のヘアピンカーブが続く斜面はまるでゲレンデのような広い一枚バーンで、一気にショートカットして滑降できました。この辺りまでは今日も入山者がいたらしく、何本か新しいシュプールがありました。

火打山川の橋

火打山川の橋

火打山川の橋の近くまで下ると、さすがにストップスノーもありましたが、消化試合的なつまらない滑りもほとんどなく、標高差約1900mを豪快に下って龍雲荘に到着。滑り出しから1時間14分でした。

龍雲荘に帰還

龍雲荘に帰還

龍雲荘の露天風呂にノンビリ浸かり、期せずして今シーズン最高の滑走ができた今日の山行の余韻に浸りました。

早川橋から眺めた頸城山塊

早川橋から眺めた頸城山塊

帰る道すがら、早川橋から頸城山塊に「さよなら」のご挨拶。日本海の波打ち際にあるこの橋から見上げた峰々の連なり…これも私の好きな景色のひとつ。

今回はわざわざ遠征したなりに楽しめたわけですが、そのために消費したガソリンもかなりのもの。被災地復興のためのガソリン供給が優先されるべきこのご時勢、微力かもしれませんが、私用でのガソリン消費はなるべく少なくするよう、私も心掛けなきゃいけませんね。


これまでのコメント

  1. maoyuki より:

    こんばんは

    おーっ 焼山行ってましたか。

    3月26日土曜日 家族サービスしてました。
    糸魚川で寿司をつまんで、早川郷のほうへ火打焼山を覗きに行きましたが
    天気がひどくて大雪に見舞われてたよ。直ぐに引き返して
    日本海沿いに走って、能生漁港で新鮮魚買って、直江津へ向かいました。
    荒波に呑まれるサーファーを眺めて、よくやるなと思って見てたよ。
    高速道に乗ると新井から妙高にかけてまたも大雪、PAでちょっと停滞して帰りました。

    山の方はハッキリ言って自粛してるわけではないです。
    大崩の北北東面や乗鞍の屋根板に行ってきっちりパウダー獲ってます。

    さてそれはそうといよいよ4月に入ります。ブログも再開します。
    予定通り4/16には白山東面台地に参ろうかと思います。
    さらに翌周4/23は飛騨沢で槍を目指す計画です。
    まあ天気次第ですが、今年は雪が多いようなので場合によっては逆順になるかも。

    • ryo より:

      どうも、返信遅くなっちゃいました。

      同じ日じゃなかったけど、二日違いで同じような場所にいらっしゃってたんですね。土日は天気が悪かったせいで、月曜日はパウダーを頂けちゃいました。タイミングが良かったと思います。

      大崩の北北東斜面を滑られたのですか?もしかして…あの急斜面を…?ウラヤマシイ。

      白山東面は楽しみです。けどハードそうだなあ…気合を入れて臨みます。飛騨沢もご一緒させてください。

コメントをどうぞ

承認後に表示されます。しばらくお待ちください。

▲ このページの先頭へ