重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

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白山 東面台地 2011年4月17日

このルート、実は私も滑ってみたいと数年来思っていましたが、自転車での長い林道アプローチやら、いろいろ大変そうで、なかなか足が向きませんでした。そんなところに maoyuki さんからのありがたいお誘い。

白山に登ること自体、私にとっては今回が初めてのこと。ルート経験豊富な maoyuki さんの巧みなガイドのおかげで、今回は思う存分東面台地を楽しむことができました。

GPS Log

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(赤: シール歩行、青: スキー滑走、橙: 歩行、緑: 自転車)

記録

日付2011年4月17日(日)
天気晴れ
ルート
  • 大白川林道・ゲート 640m 3:45
  • 自転車デポ地点 1250m 6:05/6:18
  • 転法輪谷源頭の鞍部 2076m 11:05/11:16
  • 白山・御前峰 2702m 12:00/12:42
  • 御前峰と剣ヶ峰の間の鞍部 2610m 12:54
  • 自転車デポ地点 1250m 14:08/14:27
  • 大白川林道・ゲート 640m 15:12

雑記

自転車をアプローチに使うのは今回が初めて。

当初は16日に決行予定でしたが、天気がイマイチっぽいので17日に順延。かなり早出することも念頭に、睡眠をたっぷりとれるよう16日の夕方前に平瀬の林道ゲートに到着しておきました。

私が到着してほどなく maoyuki さんも到着。まだ明るいので林道の除雪状況を偵察しておくことに。とりあえず2つめのトンネルまで自転車で上がってみたところ、林道は完全に除雪されていました。途中1ヶ所でデブリが路面を覆っていましたが、通過には問題ない程度。これならそう手間取らずにダムまで行けそうということで、出発は翌朝3時半に決定。状況次第ではさらに早い時間に出発しなければ…とも思っていましたが、前日のうちに偵察しておいて正解でした。

日没後は二人で酒盛り。ほどほどの時間でお開きにして、明日に備えてしっかり寝ることとします。

あんまり深く眠れず、2時過ぎには目が覚めちゃいました。真っ暗な中、ゲートには数台の車が到着して、入山支度を始めているところでした。

maoyuki さん直伝のテクニックを活用し、スキーは自転車のフレームにくくり付けました。なるほど、これなら体が振られず具合が良いと感心。

ゲートからいよいよ出発ですが、起き抜けの身体には登り坂はツラかった…。いきなり汗が吹き出してきます。

昨日の偵察での折り返し地点を過ぎても、林道はずっと除雪されていて、快調に進めました。ガスっぽかった空も、夜明け頃にはすっかり晴れ上がってきて、朝日に赤く染まった白山が綺麗でした。

林道の両脇にはまだ高い雪壁が

林道の両脇にはまだ高い雪壁が

小白水谷の橋を過ぎてすぐのところで自転車をデポ。そこからすぐにシール歩行はできず、まず林道の路肩を上がらなければいけません。木を掴みながらモンキークライミング。

板を担いでトラバース気味にしばらく歩いてから、シール歩行を開始。

快適な疎林を行く

快適な疎林を行く

疎林の中をテクテク。標高1500mあたりから谷筋をたどりました。

コブラツリー

コブラツリー

左手の尾根に登り上げたところに、面白い形の枯れ木が一本。通称「コブラツリー」だそうです。

転法輪谷へ入っていく

転法輪谷へ入っていく

1911m標高点をかすめて、転法輪谷へと入っていきます。ん~この辺りの景色って素晴らしい。双耳峰の白山がどどーんと目の前に迫ってきます。ここで先行の単独の方を発見。御前峰と剣ヶ峰の間の鞍部へダイレクトに登り上げるようです。

太陽が高くなるとかなり暑くなり、ちょっとバテてきました。

谷から振り返れば北アルプスの姿が

谷から振り返れば北アルプスの姿が

いつになったら稜線に登り着けるのさ…という感じでしたが、源頭部の急斜面を登り切ってようやく鞍部に到着。石川県側の景色も見えるようになり、室堂の大雪原を一望しながらここで休憩としました。

稜線の西側を巻いて山頂への最後の登りはツラかった…。

頑張った甲斐あって、いよいよ御前峰に登頂。アイゼンを付けず、ずっとシールだけで登って来ることができました。

御前峰に登頂

御前峰に登頂

山頂からパノラマを楽しんだりしてノンビリ。

室堂を見下ろす

室堂を見下ろす

そうこうしていると、室堂からも数人が登って来ました。

さあ、いよいよお楽しみの滑走。今回は「東面台地の王道コースを滑ろう」という maoyuki さんの提案で、御前峰と剣ヶ峰の間の鞍部からドロップすることに。

御前峰から鞍部を見下ろす

御前峰から鞍部を見下ろす

御前峰山頂からは鞍部まではカリカリでした。エッジをしっかり立てて、緊張しつつ慎重に横滑りで…。

鞍部を見下ろすと、登りで見かけた先行の方がちょうど滑り出すところでした。ファーストトラックを逃しちゃったけれど、こちらは山頂から滑り出したので満足満足。結局のところ、平瀬側からアプローチして山頂に達したのは、我々二人だけだったようです。

鞍部からドロップ

鞍部からドロップ

鞍部からドロップ。ほどよく緩んだザラメで板も走って最高!頭のネジが数本ブッ飛んだ状態で、雄叫びを上げながら、平坦地まで一気に滑り込みました。あまりの絶叫っぷりに、台地上のギャラリーから熱い(ん、冷ややかな…?)視線を浴びちゃいました。

平坦地では以前に唐松沢で会った方と再会。バックカントリーの世界ってやっぱり狭いんですねえ。

カールを振り返る

カールを振り返る

滑ってきたクロワールを振り返り見ると、改めてその雄大さがよく判りますね。乗鞍のカールをさらにスケールアップさせたって感じがします。

その後はしばらく斜度が緩くなりますが、雪が良く板が走るので退屈しません。その後も脳ミソゆるゆるのまま絶叫しまくりで快調に飛ばします。

東面台地を快適に滑る

東面台地を快適に滑る

1911m標高点から下はまた急斜面になりました。後半は二人それぞれ好きなように滑って、あっという間に東面台地の末端へ。

最後の疎林は雪が緩みすぎでブレーキがかかったりもしましたが、ドロップしてからずっと楽しめました。

自転車デポ地点に戻ってきた

自転車デポ地点に戻ってきた

無事に自転車デポ地点に戻ったところで滑走終了。

林道を自転車で飛ばす

林道を自転車で飛ばす

後はゲートまで自転車で快適なダウンヒル。

最高の一日でした。ここに毎年来たくなるって気持ち、よく判ります。私もまた来年ぜひ。

川でスキーを洗った後に解散。私は大白川温泉・しらみずの湯へ。

東面台地の豪快な滑走を楽しめたばかりでなく、ルートの詳細も把握できたし、今日は収穫の多い一日になりました。またの機会には転法輪谷を滑ったり…などと、いろいろと想像が膨らみます。


これまでのコメント

  1. maoyuki より:

    みなつりさん こんばんは

    拙被写体の写真をふんだんに使っていただきありがとうございます。
    滑りの技術・カッコよさは共にみなつりさんの方が上。
    私めも修業をもっと重ねます。
    膝・足首曲がってねー! 両手もっと前へ出せよ!・・・ってか。

    • ryo より:

      こちらこそ、maoyukiさんの名ガイドのおかげで、白山をおおいに楽しみました。

      いえいえ、どんな雪質でも難なくこなせるレベルには、私もまだまだ遠いです。また来年も白山に行けるといいなあ。

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