重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

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千畳敷カール 2011年5月15日

お手軽バックカントリーエリアですが、なぜか今まで滑る機会がありませんでした。急斜面のラインがいくつも取れる、という情報は前々から聞いていて興味があったので、今回初めて行ってみました。

バス・ロープウェー代で高くつくのが痛いけれど、はたして3800円の投資の結果やいかに?

GPS Log

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(橙: 歩行、赤: シール歩行、青: スキー滑走)

記録

日付2011年5月15日(日)
天気晴れ
ルート
  • 千畳敷ホテル 2640m 8:30
  • 乗越浄土 2860m 9:32/9:43
  • 木曽駒ヶ岳 2956m 10:29/10:50
  • 駒飼ノ池 2720m 10:58/11:05
  • 中岳 2925m 11:41/11:53
  • 駒飼ノ池 2720m 11:56/12:06
  • 2911mピークの西側 2900m 13:04/13:18
  • 千畳敷ホテル 2640m 13:35
  • 浄土平 2830m 14:17
  • 二ノ沢エントリー地点 2880m 14:39/15:07
  • 千畳敷ホテル 2640m 15:20

雑記

真っ青な快晴の空の下、中央道を気持ちよくドライブして菅の台駐車場に到着。7:12発の始発バスにぎりぎり間に合いました。今日の入山者は多く、私が乗ったのは増発便でした。

乗り継いだロープウェイも同様に増発便で、千畳敷には8:20頃到着。

極楽平方面を見上げる

極楽平方面を見上げる

ぐるりとカールの周囲を見上げてみます。

宝剣岳を見上げる

宝剣岳を見上げる

ん?なんか雪少ないんでない…?

伊那前岳を見上げる

伊那前岳を見上げる

どういう順番で滑ろうかと考えて…まずは、木曽駒ヶ岳の東面を目指すことに。乗越浄土へ登ります。

乗越浄土にて

乗越浄土にて

なんとか根性でシールで登り上げました。でも最上部はシールではかなり厳しかったなあ…アイゼンで登った方が楽だったはずです。

その先は板を担いで中岳を越えて行きました。

中岳を越えると木曽駒ヶ岳山頂が見えてきた

中岳を越えると木曽駒ヶ岳山頂が見えてきた

駒ヶ岳頂上山荘で再びシールに切り替えて、ひと登りで木曽駒ヶ岳に登頂。この山頂に来たのは、たぶん9年振りくらいです。ほんとにお久し振り。

先に到着していた方としばらくお話を。

まずは小屋まで滑りこむ

まずは小屋まで滑りこむ

まずは、1本目。本当は真東に滑りたかったのですが、雪がなさそうだったので、頂上山荘側へそれて中岳の北斜面へ。途中で雪が切れていて、ハイマツの上を強引に通過したところもありました。

あらかじめ乗越浄土からのオブザベーションで、細いルンゼに雪が着いていることが確認できていたので、その狙いどおりにルンゼを滑って駒飼ノ池へ。

急なルンゼ

急なルンゼ

このルンゼ、今日滑った中では最も急な斜面でした。たぶん45度以上ありました。

シールを貼って、中岳へ登り返す途中でボーダーが2人滑ってきました。

2本目は中岳の山頂から駒飼ノ池へ。ほどよく雪が緩んでロングターンがバッチリ決まりました。

再び駒飼ノ池までやって来ると、先ほどのボーダー二人がまだいました。この方たち、先週も千畳敷に来ていたそうで、聞けば一週間で1mくらいは積雪が減ったんじゃないか…とのこと。

また登り返して、こんどは乗越浄土経由で伊那前岳方面へ。3本目は2911mピークの西側からドロップすることに。

本赤が1目、青が2本目、緑が二人組のルート

赤が1本目、青が2本目、緑が二人組のルート(3本目のドロップポイントから)

滑走の準備中にスキーヤー二人組と話しをすると、木曽駒の東斜面をそのまま真っ直ぐ下まで滑ったとのこと。途中で雪が切れて登り返すのを覚悟で思い切って滑ってみたら、かなり下の方まで行けて、黒川源頭を登り返してきたそうです。むーそうだったのか、それだったら私もそっちを滑りたかったな。ちょっと悔しい。

3本目の斜面を見下ろす

3本目の斜面を見下ろす

さて、そろそろ3本目を滑りますか。

3本目のライン

3本目のライン

3本目は千畳敷カールまでコンスタントに40度程度で、なかなか楽しめました。欲を言えばもうちょっと雪が緩んでいると、もっと楽しめたはずですが。今日はあまり気温が上がらず、風が吹くと寒さを感じるほどでした。

このまま帰るとちょっと物足りないので、もう一本。極楽平へ登ることにします。この登りもシールで登り切りましたが、やっぱり最上部は急でアイゼンの方が良かったと後悔。

二ノ沢のエントリー地点

二ノ沢のエントリー地点

極楽平から稜線伝いに歩き二ノ沢へのエントリー地点に到着。

エントリー地点から三ノ沢岳

エントリー地点から三ノ沢岳

ここでちょっと逡巡。三の沢岳側の伊奈川源頭カールも滑っておこうかな…とも迷いました。しかし、そろそろ日が傾いて二ノ沢が影になり、最上部の斜面が硬くなり始めていました。となると、早いうちに二ノ沢を滑った方が無難でしょう。

今回は滑りませんが、一ノ沢も偵察しておきました。

一ノ沢のエントリー地点

一ノ沢のエントリー地点

わお、こりゃスリリング。最上部は60度くらいありそう。その下は下で、ルンゼの幅が狭くて、かなりヤバそうな雰囲気。

二ノ沢のエントリー地点に戻って来て滑走準備。

エントリー地点から二ノ沢を覗き込む

エントリー地点から二ノ沢を覗き込む

ほどよく左右にウネって、なかなかそそるルンゼですな。さあドロップしますよ。

滑り出しの硬い急斜面でバランスを崩しかけましたが、すぐに雪は柔らかくなり、一気に下へ下へ。二ノ沢って、カールの底から見るとまるで「壁」ですが、最上部以外はたいしたことありません。それと、ホテルの真正面にあって丸見えなので、ギャラリーの目にモロに晒されます。格好悪い滑りにならないように気を付けるべし。ここももうちょっと雪が緩んでいればなあ…というコンディションでした。やっぱり東向きの斜面は、朝の早い時間に滑っておくべきでしたね。

ホテル千畳敷から二ノ沢を見上げる

ホテル千畳敷から二ノ沢を見上げる

ホテル千畳敷に戻ってくると、タイミング良く待ち時間なしで15:25発のロープウェイに乗れました。

急斜面を一日に何本も滑ろうとして、これほど手軽にアプローチできる場所って、この千畳敷カール以外にはちょっと思いつきません。同じくアプローチが手軽な乗鞍よりも、ずっとアルパインちっくで刺激的な滑りが楽しめます。ただし、乗車券3800円はちょっと高いなあ…スキー場の一日券なみです。次回は今回逃した三ノ沢岳にでも行ってみようかな。


これまでのコメント

  1. maoyuki より:

    45度前後の急斜でケガせず無事下山されて何よりです。
    木曽駒~黒川や伊那前岳~しらび平、三の沢岳~伊那川等
    やってみたいところ一杯ありますね。
    来シーズンやりますか。

    • ryo より:

      三ノ沢岳までは今回届かなかったので、またの機会には是非と思っています。maoyuki さんが挙げられたルート、3つとも魅力的だと思いますよ。来年行くなら4月中が良さそうです。今回は黒川もロープウェー下も雪がかなり消えていました。

  2. たかや より:

    千畳敷、なかなか楽しいですよね~。 
    でも急激に雪が減ったのですね。 GW前は雪が硬そうなので案外、賞味期限は短めかもしれませんね。

    それから・・・。 え~っと(汗)、乗越浄土までシール?? すご過ぎです!
    で、4本も行っちゃうとは・・・。 さすがですね~。

    ちなみに私は二ノ沢下部の傾斜が緩んだところで見事にコケて恥ずかしい思いを致しました(笑)

    • ryo より:

      そうですねえ、雪が急激に減ったのは台風通過のせいという、今シーズン特有の条件はあったにせよ、このエリアって予想以上に賞味期限が短い印象を持ちました。

      シールで乗越浄土まで登り切ったのは、後から思えば痩せ我慢ですね…ははは。次回はアイゼンにします。

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