重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

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栂池から横前倉山 2012年1月8日

タイミング良く冬型が緩んでいるこの3連休。昨日よりもさらに等圧線が広がる予報だったので、今日はロングルートに挑んでみました。

経験のあるルートではありますが、ラッセルの深さやら、細かいミスやらのせいで、予想以上にというか、やはりというか、時間がかかってしまいました。で、結局ヘッデン下山に…。

GPS Log

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(赤: シール歩行、青: スキー滑走)

記録

日付2012年1月8日(日)
天気曇りときどき晴れ
ルート
  • ゴンドラ栂の森駅 1580m 8:35
  • 天狗原東側の平坦なピーク 2166m 10:45/11:18
  • 2072mピークの東側 2050m 12:10/12:23
  • 唐松沢を横切って登り返し 1593m 13:14
  • 風吹大池の南の台地 1830m 14:26/14:35
  • 横前倉山 1907m 15:33
  • 南俣沢の橋 880m 17:11/17:24
  • 林道から外れて樹林帯へ 870m 18:28
  • 来馬の除雪終了点 490m 19:00

雑記

朝の早いうちに、下山口である北小谷・来馬の除雪終了点に、あらかじめ車を1台デポしておきました。

またまた昨日に引き続きゴンドラで栂の森へ。今日も栂の森からすぐハイクアップ開始としました(後から考えれば、今日のようなロングルートの場合、もう1本リフトを使って少しでも時間を節約すべきでしたね…)。

天狗原への登り

天狗原への登り

昨晩の間にまた降雪があったので、昨日のトレースは消えかけていました。しかし、今日は入山者も多く、すでに先頭のパーティがラッセルしてくれているので、そのトレースを拝借して天狗原へ。昨日の疲れが残っているせいか、いまいちペースが上がらない…むむむ。

天狗原の東側にある平坦なピークでシールを剥がして、滑走準備を始めます。

過去の経験から唐松沢に滑りこむのは気が進まないので、今回は唐松沢の東側の尾根もしくは広い沢を滑る予定。なので、まずは山ノ神尾根に沿って行く作戦でした。しかしどうにも雪面が激しく波打っていて滑りにくかったので、北側の樹林帯に逃げているうちに標高を下げてしまい、結局目標の尾根へのトラバースが無理そうになってきました(雪が締まっていれば可能だったでしょうが、こうもパウダーが深くては板が走らないので)。

横前倉山が見えてきた

横前倉山が見えてきた

というわけで、面倒ですがシールを貼ってまずは2072mピークを目指すことに。このゴタゴタのせいで時間をいくらか無駄にしてしまいましたね…。後から考えれば2072mピークまでずっとシールで来れば良かったかも。

さて、2072mピークを巻いて東側にやって来ました。ちょっと離れた場所には別のパーティが先に到着していて、彼らも我々と同じく横前倉山を目指すのかと思ったら、山ノ神の方へ向かって行きました。ということは、横前倉山を目指すのは我々だけみたい。

滑るのは尾根沿いではなく、沢沿いにしました。

滑り出しの一枚バーン

滑り出しの一枚バーン

滑り出しは広い一枚バーンで、開放感が気持ち良い。

平坦地から2072mピークを振り返る

平坦地から2072mピークを振り返る

ややルートを見誤ったせいで、平坦地で漕ぐことになりました。ここはスキーヤーズレフトの緩斜面を徐々に下った方が良かったようです。

それから下の沢沿いでは斜度が増しました。沢沿いにはパウダーがタップリ溜まっていて、しかも日陰とくれば、これはもうひたすら快適快適。

tuttyさん、沢を滑走

オイラも沢滑走 その1

オイラも沢滑走 その2

その後も快適ディープパウダーが続きますが…

沢の下部は次第に斜度が緩やかに

沢の下部は次第に斜度が緩やかに

雪が深いだけにそれが仇となり、沢の下部で斜度が緩くなると板が走らなくなりました。というわけで、唐松沢との出合よりかなり手前でシールを貼ることにしました。もっとも、少し下ると斜度が増したので、唐松沢までシールを貼らずになんとか行ける…ということが後で判ったのですが。

唐松沢を渡ってからは登り返し。ラッセルラッセルで疲れますなあ。

唐松沢からの登り返し

唐松沢からの登り返し

途中でガスが晴れて視界が開けたので振り返ってみました。

2072mピークの北側の沢(崩落地?)

2072mピークの北側の沢(崩落地?)

我々が滑ったのは、白い菱形に見える斜面のちょうど真ん中あたり。こうやって見ると、沢というよりは崩落地という感じですね、ご近所の稗田山北面がそうであるように。ど真ん中以外にも、いろいろライン取りができそうです。

風吹大池の南側の台地まで登って来ましたが、シャリバテのせいもあってヘロヘロに。やっぱりだいぶん体力落ちているなぁ。もうここまで来れば横前倉山は目と鼻の先。カロリー補給してもうちょっと頑張るべ。

風吹大池

風吹大池

そして、風吹大池、小敷池を通過して、岩菅山との鞍部に登り上げて…

小敷池

小敷池

やれやれ、やっと横前倉山に到着。山頂はそのまま通り過ぎ、シール歩行のまま山頂東側の小ピークへ。ここからようやく滑り出せます。

滑走準備

小ピークにて滑走準備中

ヤバい、もう日が沈みかけてる。さっさと下山しなきゃ。

ようやくお待ちかね、今日のメインディッシュ、横前倉山北東斜面。

横前倉山の北東斜面にこれからドロップ

横前倉山の北東斜面にこれからドロップ

けっこうな深さのパウダーでしょ?

以下、tuttyさんの華麗な滑りを連写。

横前倉山北東斜面 tuttyさん その1

横前倉山北東斜面 tuttyさん その2

横前倉山北東斜面 tuttyさん その3

深く潜行して…

横前倉山北東斜面 tuttyさん その4

浮上!

そんじゃ、おいらも行くぜぃ。

横前倉山北東斜面 おいら その1

横前倉山北東斜面 おいら その2

横前倉山北東斜面 おいら その3

今回は急いでいたこともあり、ほぼ縦溝に沿って、その左横の斜面を真っ直ぐ滑りました。本当はスキーヤーズレフト側にある、もっと広々した斜面を滑りたかったのですが、まあそれはまた次回の楽しみにとっておきましょう。

その後も下の写真のようにバフバフ粉雪がタップリ溜まっている斜面が続くのですが…

バフバフ

バフバフ滑りながらK2の宣伝

なるべく明るいうちに下山しなきゃいけないので…写真を撮り合うのもほどほどにして、先を急ぐことにします。

途中、縦溝を渡るポイントを探り当てるのにミスって、少し登り返す失態もありましたが、なんとか日の明かりのあるうちに細尾根の通過を済ませることができて、ひと安心。

細尾根へのエントリー地点

細尾根へのエントリー地点

南俣沢の橋まで下りてきた頃にはとうとう真っ暗になり、ヘッドランプを装着。

橋からの林道登り返しは、またまたラッセル。これはキツかったなあ…。

いつのまにか空には月が浮かんでいました。月はほぼ真ん丸に満ちていて、明るい夜空です。月下の雪上ハイクってのもなかなか風流なもんですね(…っておいおい、そんな悠長なこと言ってる場合かっての)。ともあれ、強烈な月明かりで雪面が白く光り、おかげで地形が把握し易くて助かりましたが。

林道から外れてショートカットするのはこれまでどおりですが、今回のルートが今までで一番効率的で良いルート取りだった気がします。ほとんど漕ぐこともなく、樹間の広い疎林を快適に通過できました。

来馬にデポしておいた車に到着したのは19時ちょうど。なんとも遅い下山になってしまったなぁ…やれやれ。

去年同じルートをたどった際には、3時半頃に下山できました。今回は深いラッセルだったこと等、いくつかの要素がチリツモとなって所要時間が増えたとはいえ、どうしてこうも去年とは違ったのか…反省点が残ります。今回は2072mピークに寄り道して北側の沢筋ルートをとりました。唐松沢に較べると、このルートの方が滑走も快適だし、あの不気味な「縦穴」に遭遇するリスクも低くなりますが、唐松沢に直接滑り込むより時間がかかるのもこれまた事実で…難しいところです。

今回は1月初旬という早い時期だっただけに、まだヤブがうるさいかも…と思っていましたが、実際には積雪は十分で何ら支障なしでした。さすがは小谷、雪の多いこと。とはいえ、行動時間の余裕を考えると、このルートに来るのはやっぱり少しでも日の長くなる2月中旬以降が無難でしょうね。

ま、なんにしても無事に下山できたし、ヘトヘトになりながらも、ディープパウダーをさんざん喰いまくれました。昨日に続き今日も大満足。


これまでのコメント

  1. maoyuki より:

    みなつりさん こんばんは
    レポ見ました。
    横前倉、やはりいきましたか。
    スキーヤーズレフトの広大斜面へいく計画を立ててね。
    次回は参加するよ!

    • ryo より:

      横前倉山、降雪後だったので最高でした。個人的にはハクノリ周辺のどんな斜面よりも良いと思っています。他にも箙岳とか、興味をそそる斜面が多いんですよね…あの山域って。

      今回はご一緒できず残念でしたが、次回はぜひ。そのときは、広い斜面を狙って行きましょう。

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