重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

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唐松沢本谷 2013年3月3日

どうもいまいちチャンスに恵まれず、これまでThe Dayと呼べる日がないまま今シーズンはここまで来てしましました。ま、手前勝手に負った怪我のせいで、空白ができてしまったせいもあるんですけど。

やっぱりパウダーシーズンのうちに一日くらいは良い思いをしたいし、年に一回くらいは八方の奥を滑りたい…ってことで今回出掛けたわけですが…、なかなか上手くいかないもんですなあ。

GPS Log

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(橙: 歩行、赤: シール歩行、青: スキー滑走)

記録

日付2013年3月3日(日)
天気晴れのち高曇り
ルート
  • 八方池山荘 1835m 9:09
  • 下の樺 2140m 10:24/10:38
  • 唐松岳頂上山荘ヘリポート 2655m 12:55
  • 唐松沢本谷エントリー 2605m 13:09/14:04
  • 南滝の横の高台 1400m 15:23
  • 湯ノ入沢の堰堤 1140m 16:00
  • 二股 835m 16:57

雑記

3月1日は各地とも雨が降ってしまい、至る所の山がナンテコッタイな状況になっちゃいましたね。

本当は今シーズン中の課題だった白川郷エリアを考えていたのですが、標高が低い山は軒並み死亡っぽい感じ。ならば標高の高い所ならマシだろうと考え、八方尾根をターゲットにしました。

2日は大渚山に行くつもりでしたが、ちょっと雪の降りが強すぎるので山行は中止。コルチナでお茶を濁すことに。で、コルチナに来たのでせっかくだから…と裏に入ってみたら、1ターン目からガガガガガッ!

ダメだこりゃあwww

裏ッコル全体がアイスバーンの上に薄くパウダーが被っているという状況で…こりゃあもう笑うしかない。山なんかに入らず正解でした。

2日は夜までずっと雪が止まず終いでした。

さて、明けて3日の朝。まだ雪はちらついていましたが、まずまずの天気になりそう。1日に雨だったのは標高1500mまでという情報もあり、ちょっと期待できそう(…と、この時は思っていた)。

前日の強風で設備が凍りついたせいで、グラートクワッドの開通がだいぶん遅れました。それにしてもこのリフトってよく始発が遅れるよねえ。

グラートクワッド

グラートクワッド

30分以上は待ってやっと運行開始。八方池山荘出発が9時過ぎになりました。

前日の強風に叩かれて尾根上はカチカチ。安全のため八方池の辺りでアイゼン装着。

2361mピークの手前

2361mピークの手前

2361mピーク辺りから風が相当強くなってきました。背負っている板が煽られる~。

結局この日に奥まで行ったのは、先頭の登山者2人と我々だけ。その他のパーティは2361m辺りで中断して、無名沢へ滑ったようです。無名沢の上部はガリガリで、滑っているのを見てもかなりショッパい感じ。

丸山にて

丸山にて

遠目に見た限りでは不帰II峰以外はどうもダメっぽいなあ…。唐松沢本谷の様子は判らないので、もうちょっと先へ行ってみるか。

ヘリポートから唐松岳と不帰III峰を見る

ヘリポートから唐松岳と不帰III峰を見る

強風にやられたせいで、小屋のヘリポートまでいつもより1時間ほど余計にかかりました。

Dルンゼの破断面、怖っ!ドロップした途端にスラブがスパっと切れそう。とてもじゃないけれど滑る気になれません。

コルまで下る途中、唐松岳のピークを踏んで帰って来た、この日の先頭のお二人とすれ違いました。ハイペースでご立派。ツボ足のお礼をしました。

さて、コルに到着。ここから見るぶんには、本谷はまずまずといった感じ。雪崩の痕跡も見られません。

コルから唐松沢を見下ろす

コルから唐松沢を見下ろす

ここから見下ろすと唐松沢の下部まで一直線につながっていて、やっぱり最も綺麗なラインであるのはこの本谷なんだな…とよく判ります。

コンプレッションテストの結果から、斜度のキツい最上部は慎重に下り、いったんリグループした後に思い切って滑るよう打合せました。

さあ、滑ろうかという時に…ガスがかかり始め、視界が悪くなってきました。エェェ~タイミング悪すぎ!

滑り出し(だけ)は良かった

滑り出し(だけ)は良かった

しかも、楽しかったのは最初の1ターンだけ!実はパウダーはエントリーにちょっと溜まっているだけで、後はひたすらパックスノーでした。とほほ。

今回は唐松沢全体が風の影響を受けていたようです。

不帰II峰

不帰II峰

ガスが晴れても、太陽を背にした高曇り、要するにフラットライト。雪面の凹凸が見えない状況でこの広い谷を滑るのは嫌だぞ~。

唐松沢上部を振り返る

唐松沢上部を振り返る

見るからに硬そうな斜面でしょ?

視界も雪も良ければピューと走り抜けるのに、今回ばかりは有り得ないくらいに遅いペース…。歩くのとたいして変わらなかったかも。

フラットライト…

フラットライト…

しかも南滝のちょっと手前では、ガスに包まれて視界ゼロになりかけたし…。

南滝の上はつながっていると確信はありましたが、3月1日の雨によるクラストで滑落するのが怖いので、安全のため台地に登って巻きました。

今回はかなり雪が多く、いつもなら左岸へ登ってへツる堰堤は、そのまま真ん中を通過。

湯ノ入沢の堰堤

湯ノ入沢の堰堤

いつもなら沢を飛び越えて渡る湯ノ入沢ですが、今回は堰堤の真下まで迂回して渡ることに。

林道を滑って見たところ、トライアングル下部のシュプールは良い感じで、雪は柔らかそうでした。ってことは、この日は便所ドロップ組が一番美味しい思いをしたのかな。

なんと二股到着はほぼ17時。まーとにかく疲れました。

後から調べてみると、前日からの積雪量はそれなりに多く、この日は標高低めで風の影響が弱い山域であればまずまずパウダーが楽しめたようです。だとしても、ある程度のガリガリ底付き感は回避できなかったでしょうけど。

まあしょうがない。パウダーは来シーズンに期待しよう。


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