重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

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黒部五郎カール 2013年5月4日

過去に二度、太郎平小屋ベースで黒部五郎岳に来て見る度に、滑りたいなあと思っていた黒部五郎カール。空模様はちょっと残念でしたが、ようやく滑ることができました。

GPS Log

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(橙: 歩行、赤: シール歩行、青: スキー滑走)

記録

日付2013年5月4日(土)
天気曇りのち雪
ルート
  • 五郎沢の幕営地 2280m 7:33
  • 黒部五郎岳 2840m 10:20
  • 五郎カール エントリーポイント 2760m 10:42/11:17
  • 五郎沢の幕営地 2280m 11:42/12:17
  • 黒部川 2070m 12:23/12:36
  • 黒部川左岸の幕営地 2400m 14:33

雑記

前日よりはマシというものの、あいかわらずこの日も低温傾向。

テントを残したまま、雪が緩むのを待ってゆっくり出発しました。遅い出発のつもりなのに、なかなか雪が緩む気配なし。

黒部五郎カール

黒部五郎カール

前日のものらしきカールを直登するトレースが残っていましたが、私はそれを追わず、稜線ルートへ。

稜線を登る

稜線を登る

稜線へと急斜面の登りに差し掛かると、シールでは限界なのでアイゼンに変更。雪庇の張り出しが少ない場所を突破し、稜線上に乗りました。

稜線上の雪はまた中途半端に硬いモナカ雪。ズボズボ踏み抜くし、さりとてシールも使えない状態で、歩行ペースが上がりません。

そうこうしていると、西からやって来る雲がどんどん分厚くなってきました。風は強いし寒いし…、「これじゃあ、カールはガチガチで滑れねえんじゃねえの?最悪、稜線滑走か?」と思うほど。

黒部五郎岳の山頂

黒部五郎岳の山頂

黒部五郎岳山頂に到着。本当はピークから滑走したかったのですが、いちおう安全のため、エントリーポイントまでアイゼンのまま下ることに。

先行の二人がエントリー

先行の二人がエントリー

あ~、先を越された~。山頂から下っている途中で、ちょうど二人組が滑り始めるところでした。でもまあ、今回ばかりは雪の緩み具合を先に確認してくれると思えば、得した気もします。

二人の様子を見ると、案外緩んでいそう。

エントリーポイントから見た黒部五郎岳

エントリーポイントから見た黒部五郎岳

どんどん雲が濃くなってきました。

五郎カールを見下ろす

五郎カールを見下ろす

エントリーポイントは、ちょうどカール経由の夏道が稜線に上がる場所あたり。

あまりに広いので、日が陰っていると雪酔いしそうなので、日が差したタイミングを見計らって、ドロップ!

予想ほどには硬くなく、まずまずでした。むしろ新雪の後、ザラメがまだ成長していない状態なので、ほどほどに気温が低いほうがストップスノーにならず、好ましい条件だったかもしれません。

風の影響で、締まり雪になった新雪と、ちょっと緩んだザラメがマダラ模様になっていて、雪質変化がちょっと激しい斜面ですが、滑りはなかなか楽しめました。振り返ってみれば、5日間の山行でベストの一本だったかも。

幕営地付近でカールを振り返る

幕営地付近でカールを振り返る

これで青空だったら言うことないんだけれどなあ…。

五郎沢二俣へと下る

五郎沢二俣へと下る

テントを撤収。

二俣を過ぎ、そのまま五郎沢を下れば、黒部川まですぐでした。

五郎沢出合付近の黒部川

五郎沢出合付近の黒部川

シールを貼って、さ~て黒部川を遡行するか…というところで、なんと雪がチラチラし始めました。すぐ止むだろうと思っていたら、そのうちに大雪になっちゃいました。

予定どおり、この日の幕営地は「黒部源流の碑」付近としました。

テント設営後、天気も悪いし、やることもないしで、ラジオを聞いていると、ちょうどこちらで雪が降り始めた頃、立山では吹雪だったとのニュースが。一方、こちらは降雪はあってもほぼ無風状態でした。ちょっとした場所の違いで、山の天気は大きく異なるものだと、改めて思わされました。


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