重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

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黒部源流へ 2013年5月2日

薬師岳周辺といえば、太郎平小屋がGWに営業してくれるおかげで、お手軽に入山できるエリアです。一方で、双六小屋がGW営業を止めてからは、双六岳や三俣蓮華岳周辺へ行くのはちょっとハードルが高くなってしまいました。

そんなこともあり、行こう行こうと数年来思いつつもなかなか実行に移せなかった、新穂高から入って黒部源流を訪れるルート。今年こそはと思い切って、重荷を背負って行ってみることにしました。

GPS Log

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(橙: 歩行、赤: シール歩行)

記録

日付2013年5月2日(木)
天気曇りのち雪
ルート
  • 新穂高 登山者駐車場 5:30
  • ワサビ平小屋 1402m 7:30/7:47
  • 弓折岳 2592m 13:19/13:35
  • 双六小屋 2560m 16:06

雑記

数日前から気がかりだったのは、連休期間中に寒気が北日本に居座って、気温が低いまま推移しそうなことでした。

新穂高までの道中、夜中過ぎに平湯辺りを通りがかるとなんと大粒の雪が降っていました。「こりゃあ、初日にいきなり停滞か?」と心配になる有様。こんな時期に新雪って…ロクなことにならないだけなので、もう勘弁してほしいなあ。

翌朝、新穂高の登山者駐車場で目を覚ますと、雪は止んでほどほどに天候回復しそうな雰囲気。とりあえず出発してみました。

まずはアプローチシューズを履いて歩き出します。テント装備に板とブーツが加わるので、重たいこと重たいこと。

ありがたいことに、穴毛谷出合あたりで林道上の雪がほぼ切れ目なく続くようになったので、シール歩行に切り替え。

ワサビ平小屋

ワサビ平小屋

ワサビ平小屋でひと休み。小屋周辺はまるで真冬のように真っ白、とてもGWとは思えません。

左俣谷の橋付近

左俣谷の橋付近

秩父沢の登りに差し掛かると、雲が取れて日が差し始め、メチャクチャ暑くなってきました。あれ?今日は低温予報だったはずだけど。

秩父沢下部を登る

秩父沢下部を登る

前の晩からの降雪が雪崩れたら嫌だなあ…というのと、大ノマ乗越の雪庇の張り出しが大きくなって突破に難儀するかも…というのがちょっと心配。当初は大ノマ谷を登るつもりでしたが、リスク回避のため、尾根沿いに弓折岳へ直登するルートに変更しました。

弓折岳を見上げる

弓折岳を見上げる

鏡平方面へルート変更し、すぐ登った急な尾根の斜面にスキーで荷重をかけると、「クシュン」とちょっと嫌~な音が。「あ~内部でシューティングクラックが走ったかなあ…」という感じ。やっぱり尾根沿いルートに変更して正解だったかも。

弓折岳山頂から登路を見下ろす

弓折岳山頂から登路を見下ろす

最後はシールの限界に近い斜度で弓折岳に到着。

槍ヶ岳

槍ヶ岳

弓折岳山頂からは良い眺め。

稜線から双六岳や鷲羽岳を望む

稜線から双六岳や鷲羽岳を望む

ようやく黒部源流の山も見えてきた…けれど、だんだん雲が増えてきました。

さて、シールを付けたまま稜線をペタペタ歩こうか、と思っていたのですが、予想外に稜線の雪はカチカチ。山頂までずっと緩んだザラメだったのになあ…。この後分厚い雲がかかり、さらに雪が硬くなるように。

安全のため、アイゼン歩行することにしました。ところが表面は硬いけれど、中は柔らかいモナカ雪なので、一歩一歩踏み抜いて疲れること疲れること。

ようやく双六小屋が見えてきた

ようやく双六小屋が見えてきた

双六小屋が見えるようになっても、なかなか距離が縮まりません。

双六冬期小屋

双六冬期小屋

天候条件が良ければ、この日は早出して黒部五郎小舎あたりまで行こうと思っていましたが、この天気ならここで終了にしておくのが無難でしょう。ということで、双六の冬期小屋泊に変更。

GWだというのに中に入ったら誰もいません。今夜は私一人か?と思いながら夕食を済ませ、日没後はやることもないのでウトウトしていると、なんと19時頃に4人パーティが到着。ずいぶん遅くまでご苦労様でした。

さて、明日の天気、気温はどうなるかなあ…。


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