重力に戯れる愉しみ

主にバックカントリースキーの備忘録を書いています

RSS (2.0) Feed

穂高 屏風岩 雲稜ルート 2014年9月14日

7月に偵察でやって来たときには、東壁ルンゼ下部のあまりのリング脱落っぷりに撤退。雲稜ルートは下部2ピッチのみで、扇岩に到着した瞬間に滝のような雨が降り出したので、お愉しみはお預けのままでした。

今回、3連休ずっと天気も良さそうということで、日を改めて雲稜ルートの本番に臨みました。

横尾のテントを出発したのは、まだ真っ暗な3時45分。気合を入れて早立ちしたつもりでしたが、1ルンゼを登って到着したT4尾根の取付きには、すでに3パーティほど先着していました。

T4尾根取り付き

T4尾根取り付き

T4尾根下部の 2ピッチをツルベで登った後、雲稜ルートの取付きであるテラス T4 までは時間短縮のためコンテにしました。

T4直下のチムニー状

T4直下のチムニー状

とは言え、結局は先行パーティに阻まれてしまうので、T4で待ちとなりました。1パーティはT4尾根を登って東稜へ行ったようなので、我々の先行は2パーティになったみたい。

雲稜ルート 1ピッチ目

雲稜ルート 1ピッチ目

さて、T4から雲稜ルート 1ピッチ目(V)スタート。私はフォローで。

雲稜ルート 2ピッチ目

雲稜ルート 2ピッチ目

2ピッチ目(V+)は私がリード。フリーで登れるかな…と最初は意気込んだのですが、一回握ったらもう躊躇なしにA0しまくり。このピッチって、最初の垂壁をどうやってフリーで越して良いものやら、判りまへん。

扇岩から見た東稜

扇岩から見た東稜

そして、扇岩に到着。7月の偵察でここまでは来て、3ピッチ目の壁を見上げてのお帰りでした。

雲稜ルート 3ピッチ目

雲稜ルート 3ピッチ目

3ピッチ目(III A1)はひたすらボルトラダーを登るだけ。

3ピッチ目のハンガーボルト

3ピッチ目のハンガーボルト

フリー用のハンガーボルトが掛かっていましたが、大部分の支点は(リングが脱落した)リングボルトに掛けられた、残置の 3mm細引きの輪っかです。細引きは新し目なので、最近誰かが架け替えたのでしょうが、古いリングボルトに頼っていることには変わりないので、むむ~雲稜ルートはいつまで登れることやら…。

3ピッチ目登攀中 扇岩を見下ろす

3ピッチ目登攀中 扇岩を見下ろす

すぐ後ろのパーティは、まずフリーで挑んでいました wow。結局諦めたみたいだけど…。

雲稜ルート 4ピッチ目

雲稜ルート 4ピッチ目

4ピッチ目(IV A1)は私がリード。最後のトラバースが怖かった…。ここらへんまで来ると、かなりの高度感。

5ピッチ目からは東壁ルンゼに入ることに。5ピッチ目は草付きスラブと右側の壁の凹角に沿って登り、さほどの傾斜は無いけれど、苔むしていて悪かった。トポでは III級ですが、V級くらいの実感です。

雲稜ルート 6ピッチ目

雲稜ルート 6ピッチ目

6ピッチ目(IV)は白い花崗岩の快適なスラブ。難しくはないけれど、つい慎重になってA0しちゃいました。

雲稜ルート 7ピッチ目

雲稜ルート 7ピッチ目

7ピッチ目はルンゼ状を登り、最後の8ピッチ目は泥々の草付きを登って終了。お疲れ様でした~。

ガチャを片付けて、屏風の頭への踏跡を辿りました。

屏風の頭から眺めた槍ヶ岳

屏風の頭から眺めた槍ヶ岳

せっかく屏風岩を攀じったのだから、懸垂下降で戻るのではなく屏風の頭まで抜けると、やっぱり充実感もひとしお。我々のすぐ前のパーティも頭まで抜けて来ていたので、ピークでしばし歓談して過ごしました。

涸沢カール

涸沢カール

その後はパノラマルートで涸沢へ下り、

涸沢ヒュッテにて

涸沢ヒュッテにて

横尾には19時前に到着、もう真っ暗でした。驚いたのは、我々がもうすぐ横尾に着くころ屏風岩を眺めると、雲稜ルート5、6ピッチの付近にヘッドランプが点々と見えたこと。どうやらの後行パーティがまだ懸垂下降中だったようです。やっぱり人気ルートなんだなあ、と改めて思わされました。


これまでのコメント

  1. YASU より:

    こんばんは。
    約35年前に登攀しましたが、3P目の写真と同じアングルの写真が手元にあります。
    懐かしいです。

    新宿から夜行列車に揺られて、そのまま登攀、当日は涸沢泊。
    翌日、北尾根から東壁Dフェース、前穂を経て帰京。
    そんな記憶が蘇ってきました。

コメントをどうぞ

承認後に表示されます。しばらくお待ちください。

▲ このページの先頭へ