GPS Log
(橙: 歩行、赤: シール歩行、青: スキー滑走)
記録
日付 | 2010年2月21日(日) |
天気 | 快晴 |
ルート |
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雑記
グラードクワッドリフトを降りて、さっさとシールを貼ります。いつもながらここはバックカントリーに入る人達で大盛況。
尾根を登っている限りでは、そんなに新雪は多くなさそうですが、さてどうなりますか。
下の樺で軽く休憩。無名沢へドロップしようとしている外国人のパーティがいました。
ここから上は硬そうなのでアイゼン歩行にしました。
五龍岳も良い眺めです。まだ行ったことはないですが、白岳東面も滑ってみたいロケーションです。
主稜線に登りついたのは12時ちょうど。
写真に写っているスプリットボードの人は、外国人の2人連れでした。不帰III峰手前のコルまでほぼ同じく行動することになりました。
唐松岳手前のコルでは唐松沢本谷へドロップする人たちが準備中でした。ピークへの登りにさしかかると、単独のボーダーの方がなぜか引き返して来ます。聞くと「Dルンゼに行くつもりだったが、怖いので引き返した」そうです。何が怖いのかまでは聞きませんでしたが、ちょっと気になりました。
怖いといえば唐松岳の山頂付近はカチカチになっていたので、アイゼン、ピッケルをしっかり噛ませて慎重に行きました。
今回は唐松の山頂には特に用もないのですぐに通り過ぎ、スプリットボードの2人組を追い越して先にIII峰手前のコルへと下り始めました。
唐松岳の山頂からもカチンコチンなので、慎重にクライムダウンしました。
コルに到着して長めの休憩としました。ルンゼ側に少し下り、ハンドテストで70cm程度下まで探ってみました。幸い顕著な弱層はなく安定していそうです。のんびりしていると、バキュームをものすごいロングターンで滑るスノーボーダーが見えました。なんて言うか、あまりに速すぎて「滑っている」より「落ちている」といったほうがふさわしいかも、といった感じです。なにしろ4ターン程度で下りきったのですから・・・唖然。
あまりにハイスピードだったので、滑走途中の写真は撮れず、ほとんど滑り終えてからの写真しか撮れませんでした。むむ~、とても残念。
しばらくすると、さきほどのスプリットボード2人組がやってきました。詳しいプロフィールまでは特に聞きませんでしたが、話す英語を聞くと北米の人たちのようです。白馬界隈のことを色々知っていて、「さっきスノーボーダーが滑ったクーロワールはバキュームって言うんだよね」なんて妙に詳しいので、白馬に長期滞在でもしているのでしょうか?白馬には最近こういう外国人の方々が多いようですが。
なんてことをしていると、単独行の方が不帰III峰の方からやって来ました。なんと親不知から縦走して来たのだとか!停滞を含めて今日で14日目だそうです。どこまで?と聞くと鹿島槍まで行く予定とのこと。今日はなんだか凄い人たちに遭遇する日です。
さて、お先に失礼させてもらい、嬉しいことに今日の初ドロップを頂きます。底突きなしの最高のパウダーの予感。
どりゃ~!しょっぱなから雄叫びを上げてDルンゼに突っ込んで行きました。最高の感触です。綺麗なカーブを雪に刻みつけました。
いったん停まって上を振り返ると、あの2人が手を振ってくれています。
さて、どんどん行きますよ。
不帰沢と合流する手前で、八方尾根側から流れた大規模なデブリ帯がありましたが、そう苦労もなく通過できました。
山スキーMLの事前情報では、南滝は埋まっていて滝の上部を通過できそうとのことでしたが、念のため右側の高台へ上がり巻くことにしました。高台で一休みしていると、本谷を滑ったパーティと合流。それにしてもみなさん、履いているのはファットな板ばかり。
湯ノ入沢はスノーブリッジでつながっていて、減速しないよう勢いをつけてスキーのまま横切ってしまいました。
登り返した後の林道はすっかり圧雪の高速道路で、二股までずっと雪が切れなかったので、休みなく一気に下れました。
疲れもさほどではなかったので、八方入り口に停めた車まで30分ほど歩いて帰りました。や~今日は楽しかった!
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