- 日付: 2010 年 9 月 18 日(土)
- 天気: 晴れのち曇り
- ルート: 易老渡~易老岳~光小屋(テント泊)
国道 152 号線からアプローチの林道に入ってしばらくすると、地元ナンバーではない車とのすれ違いがありました。「こんな夜中なのに反対方向から車が来るってことは、まさかまた崩落で通行止めなのでは」・・・と悪い予感が頭をよぎりましたが、結果として道路に何の問題もなく、1 時前には易老渡に到着。しかし無事に到着できたとはいえ、路面がガタガタなこの林道は、あまり何度も通りたいと思えるようなものじゃありませんね。
連休だし小屋の営業終了直前だから入山者は多いだろうと思って、事前に光小屋の Web サイトをチェックしてみたら、小屋泊の予約数だけで 45 人とのこと。かなりの混雑になりそうです。すでに易老渡の駐車場は満杯寸前でした。その後も続々と車がやって来ました。
まだ薄暗いうちから入山準備する人達の声に目を覚ましました。隣に停まった岐阜のご夫婦の車が、夜中にすれ違った車だったことが判りました。易老渡までの道に迷い、すれ違ってからすぐに引き返し、私の車の後をついてきたとのこと。
ご夫婦は先に出発。しばらくしてから私も出発することに。
6:20 易老渡
駐車場に入らなかった車が、林道に縦列駐車しています。
駐車場の近くには水場がありました。路肩の沢水がいちおう汲めるようになっているだけで、あまり積極的に飲みたいと思えるようなものではありませんが。
登山口は駐車場から下流側に歩いてすぐ。橋を渡っていよいよ入山です。しょっぱなから急登で、汗が一気に噴き出してきます。
7:50 – 8:00 面平
休みなく登り、面平ではじめて長めの休憩です。
9 時ごろに倒木帯を通過。
ずっと鬱蒼とした樹林帯の登りでしたが、倒木帯で初めて青空が見えました。
この後、次第に下からガスが沸き上がってきました。
2254m 三角点を過ぎると、易老岳まではもうひと登り。
10:54 – 11:04 易老岳
易老渡からずっときつい急登でしたすが、そのぶん標高を効率よく稼げるルートだと思います。易老岳まで 4 時間半ほどと、まずまずのペースでした。
分岐から少し歩いて易老岳の山頂を踏んでおきました。
樹林帯の中の薄暗い山頂です。
ヘッポコな山頂標がいかにも南アルプス南部っぽくて、かえって良い感じ。
易老岳の分岐の道標は表示がデタラメだと、以前 Web で見たことがありますが・・・間違ったままですね。「易老渡」と「光小屋」を入れ替えなければ正しい表示になりません。直す気ないのかな・・・。
さて、ここからは縦走路を光岳方面へ進みます。
三吉ガレの縁から覗き込むと、ずっと下まで続いている大崩落斜面が見えました。
ぬかるんだ最低鞍部を過ぎて、ゴーロだらけの涸れ沢の登り返し。
沢の幅が広くなってくると、静高平はもうすぐ。
12:30 – 12:45 静高平
涸れていることが多いようですが、運良く静高平の水場で水が汲めました。ここで汲めないと、光小屋の下の水場に汲みにわざわざ行くはめになり、面倒ですからね。
ここのところ雨がほとんど降っていなかったので心配でしたが、十分な水量です。しっかりポリタンクを満たしておきました。
イザルヶ岳の分岐まで来ると、先に易老渡を出発したご夫婦と再び合流。イザルヶ岳まで寄り道してきたそうです。
亀甲状土を見ながらセンジヶ原を横切るこのあたりの景色って、なかなか雰囲気が良いものですね。光小屋までもうすぐです。
13:10 光小屋
ここのテント場は小屋の Web サイトによると 8 張りとのことだったので、争奪戦が心配でしたが、小屋に近い側のテント場に張ることができました。
すぐにビールを飲みたいところですが、ちょっと我慢して、まず光岳の山頂と光石に行っておくことにします。
光岳
ここを踏むのは 6 年ぶり。
あいかわらず地味~な山頂ですなあ。イザルヶ岳、センジヶ原や光石などのオマケがなければ、光岳ってかなり登頂満足度が低い山になってしまう気がします。
お、ここにも切り株を輪切りにした山頂標が。これって南アルプスのところどころで見るタイプですが、南アルプス南部名物の例の巨大な四角柱のやつは静岡県が立てたものらしいので、これは長野県が立てたもの?いやいや、まるっきり山梨県に囲まれた北岳にもあるから、長野県じゃないでしょうね。ともあれ、個人的には四角柱のやつよりも、この素朴な山頂標の方がお気に入りなのです。
山頂からすぐ近くの展望台からは残念ながらガスガスで何も見えませんでした。
光石
さらに光石まで足を延ばします。
光石の上に立つと・・・下は断崖絶壁でかなりの高度感。晴れていればさぞ良い景色だろうに・・・ときおりガスの切れ目から下に広がる原生林が見えるだけです。
のんびり散歩を終えてテント場にもどったのは 15 時頃。岐阜からのご夫婦、栃木からの 3 人パーティの方々、東京からの単独行の方と夕方まで山談義を楽しみました。みなさん、私と同じく明日は聖平へと縦走するそうです。
夕食は定番の豚キムチ鍋。しっかり腹を満たして眠りにつきました。
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