GPS Log
(橙: 歩行、赤: シール歩行、青: スキー滑走)
記録
日付 | 2011年5月7日(土) |
天気 | 曇りときどき晴れ |
ルート |
|
雑記
6時の朝食直前に起床。雪が緩むまで、朝食後の時間をのんびり過ごしました。しかし、朝から雲が厚くかかっていて、なかなか気温が上がりそうにない気配…。
8時過ぎに雲が取れて青空が覗くようになったので、アイゼンを装着して思い切って出発することに。どこを滑ろうか考えていましたが、山荘から見た大喰岳の北東斜面が良さそうだったので、今回はそこを滑ります。

飛騨乗越から大喰岳を眺める
山荘から30分ほどで大喰岳の山頂に到着。
ちょっと景色を楽しんでおきましょう。
北の空は晴れ上がっています。左側に見えるのは水晶岳方面でしょうか。
この周辺は、滑りたくなる斜面が一杯。何度来ても飽きないでしょう。

これからドロップする斜面
さあ、ドロップする斜面をオブザベーション。上部はけっこう急です。雪はもう緩んでいるので問題ないかな。
北東斜面にドロップ!上部は45度以上ありそうです。槍沢まであっという間でした。ただ、滑降に危険というほどではないものの、予想していたほどには雪はまだ十分に緩んでおらず、ちょっとガリガリ感があったのは残念でした。
昨晩同宿した2人組が槍沢を下山中でした。お2人に追い付いてご挨拶。

槍沢を登り返す
ここからシールを貼って槍岳山荘まで約300mの登り返しです。
登り返しの途中で滑った斜面を眺めました…シュプールはあんまりクッキリ見えないかな。
山荘に登り着く寸前で飛騨沢を登ってきた maoyuki さんの姿が見えました。

再び槍岳山荘
首尾よく maoyuki さんと同時に山荘で合流できました。
2人揃ったところで槍の穂先へ。途中はまだ雪が付いているので慎重に…。

最上部のハシゴを登る
最後のハシゴを登って槍ヶ岳に登頂!

雲に隠れた笠ヶ岳
穂高岳方面は曇っているのに、運良く槍ヶ岳の周りだけ晴れていました。

槍の穂先にて
しばし景色に見入ります。

雲上の人
山荘に下ってくると、すっかりガスに覆われてしまいました。絶妙なタイミングで登頂できて幸いでした。
しばらくガスの晴れ間を山荘の中で待つことにしました。私はホットコーヒーで一服。未明から登ってきて腹ペコの maoyuki さんは、いい匂いをさせながらカレーライスにがっついています。
1時間ほど待ちましたが空模様に変化がないので、シビレを切らして出発することに。
さて、いよいよ飛騨乗越から今日のメインディッシュである飛騨沢にドロップ!緩みすぎず滑りやすいザラメです。でも…視界が悪すぎて突っ込んだ滑りができない…。

広~い飛騨沢
やがて雲海の底から飛び出て視界がクリアになると、こんどはデロデロに緩みすぎた雪。なかなか思うとおりにならぬもんですなあ。

このあたりからかなりの重雪
標高2200mくらいから下では、滑るそばから分厚いスラフに押し流されそうになったり…悪戦苦闘の連続。
とまあ、そんなこんなで、後半はダラダラと滑り白出沢出合の手前まで。

ここからシールで登り返し
ここでシールを貼り白出沢の渡渉点まで登り返しです。再びシールを剥がし林道を滑り、9番標識の所でアプローチシューズを無事回収。maoyuki さんも同じ場所にサンダルを隠していたのには、あまりに偶然すぎて笑ってしまいました。
昨日からたった1日経っただけなのに、林道の雪はかなり融けていました。板を脱いだり履いたりを繰り返し、穂高平小屋の手前で滑走終了。

穂高平小屋
後は新穂高まで雑談しながらノンビリ歩いて下りました。
温泉はいつものように「ひらゆの森」へ。天気やら雪質やらイマイチ残念な感じですが、圧倒的なスケールの飛騨沢、滑りごたえありました。ぜひまた。
コメントをどうぞ