GPS Log
(橙: 歩行、赤: シール歩行、青: スキー滑走)
記録
日付 | 2013年5月4日(土) |
天気 | 曇りのち雪 |
ルート |
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雑記
前日よりはマシというものの、あいかわらずこの日も低温傾向。
テントを残したまま、雪が緩むのを待ってゆっくり出発しました。遅い出発のつもりなのに、なかなか雪が緩む気配なし。
前日のものらしきカールを直登するトレースが残っていましたが、私はそれを追わず、稜線ルートへ。
稜線へと急斜面の登りに差し掛かると、シールでは限界なのでアイゼンに変更。雪庇の張り出しが少ない場所を突破し、稜線上に乗りました。
稜線上の雪はまた中途半端に硬いモナカ雪。ズボズボ踏み抜くし、さりとてシールも使えない状態で、歩行ペースが上がりません。
そうこうしていると、西からやって来る雲がどんどん分厚くなってきました。風は強いし寒いし…、「これじゃあ、カールはガチガチで滑れねえんじゃねえの?最悪、稜線滑走か?」と思うほど。
黒部五郎岳山頂に到着。本当はピークから滑走したかったのですが、いちおう安全のため、エントリーポイントまでアイゼンのまま下ることに。
あ~、先を越された~。山頂から下っている途中で、ちょうど二人組が滑り始めるところでした。でもまあ、今回ばかりは雪の緩み具合を先に確認してくれると思えば、得した気もします。
二人の様子を見ると、案外緩んでいそう。
どんどん雲が濃くなってきました。
エントリーポイントは、ちょうどカール経由の夏道が稜線に上がる場所あたり。
あまりに広いので、日が陰っていると雪酔いしそうなので、日が差したタイミングを見計らって、ドロップ!
予想ほどには硬くなく、まずまずでした。むしろ新雪の後、ザラメがまだ成長していない状態なので、ほどほどに気温が低いほうがストップスノーにならず、好ましい条件だったかもしれません。
風の影響で、締まり雪になった新雪と、ちょっと緩んだザラメがマダラ模様になっていて、雪質変化がちょっと激しい斜面ですが、滑りはなかなか楽しめました。振り返ってみれば、5日間の山行でベストの一本だったかも。
これで青空だったら言うことないんだけれどなあ…。
テントを撤収。
二俣を過ぎ、そのまま五郎沢を下れば、黒部川まですぐでした。
シールを貼って、さ~て黒部川を遡行するか…というところで、なんと雪がチラチラし始めました。すぐ止むだろうと思っていたら、そのうちに大雪になっちゃいました。
予定どおり、この日の幕営地は「黒部源流の碑」付近としました。
テント設営後、天気も悪いし、やることもないしで、ラジオを聞いていると、ちょうどこちらで雪が降り始めた頃、立山では吹雪だったとのニュースが。一方、こちらは降雪はあってもほぼ無風状態でした。ちょっとした場所の違いで、山の天気は大きく異なるものだと、改めて思わされました。
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