重力に戯れる愉しみ

最近はフリークライミングばっかり。

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三方崩山 弓ヶ洞谷右俣 2014年3月9日

弓ヶ洞谷右俣を滑る課題は来年に持ち越すつもりだったのに、気が変わって2週間ぶりにまたまた三方崩山にやって来ました。

まさかこんなに良い天気になるとは…。

GPS Log

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(赤: シール歩行、青: スキー滑走)

記録

日付2014年3月9日(日)
天気快晴
ルート
  • 弓ヶ洞谷左岸 林道入口 600m 5:06
  • 二俣 1000m 6:32
  • 1534m標高点 8:43
  • 1956m標高点 10:49
  • 弓ヶ洞谷右俣 源頭のコル 1850m 13:06/13:48
  • 弓ヶ洞谷左岸 林道入口 600m 14:50

雑記

未明の夜空は星が綺麗でした。前日は雲が厚く覆っていた山の上も、すっかり晴れた模様。

二週間ぶりにやって来た林道入口。前回よりも明らかに積雪は少なくなっています。

右岸へ渡る

右岸へ渡る

最初は硬い雪の上を歩くばかりでしたが、右岸へ渡る頃には本格的なラッセルになってきました。

二俣を過ぎると山の上が朝日で朱色に染まり始めました。

まだまだ尾根は続く

まだまだ尾根は続く

弓ヶ洞谷の南側尾根に登り上げると、目の前にはドドーンと三方崩山の姿が。2000m級の中級山岳とは思えない、アルペンちっくで立派な山容ですなあ~。ミニ白馬とかミニ不帰などと呼んでも過言ではないかと。

かなり登ってきました

かなり登ってきました

登っているルート自体が極上面ツルなので、ハイクアップを放棄して、このまま滑り込みたい気持ちになることもしばしば。

弓ヶ洞谷左俣は、上部でさらに左谷右谷の2本に分かれています。

弓ヶ洞谷 左俣 左谷を見下ろす

弓ヶ洞谷左俣 左谷を見下ろす

1956m標高点を過ぎて少し下ったコルが左谷の源頭部。むむ~左谷…美味そう、滑りたい。

でも、今回ここはトラバースしてその先へさらに進むつもり。嫌らしい斜度のトラバースなので、念のため斜面の脇でピットを掘ってみることに。HST60~65cmと予想以上に降りましたねえ。コンプレッションテスト結果は CTH28(SP) down65cm で、MFcr上のHSTが丸ごと滑った形。周辺に真新しい破断面やデブリは見られず。

左谷の源頭部をトラバース

左谷の源頭部をトラバース

んで、慎重に一人ずつトラバース。

いったん小ピークに登り上げ、また下るとそこが右谷源頭のコル。このコルは痩せ尾根になっていて、ここを通過するのは正直なところショッパい感じ。この日はソフトスノーだから良かったけれど、クラストだったりすると、かなりイヤだな~ここ。

左俣 右谷を見下ろす

左俣 右谷を見下ろす

右谷もまた、実に美味そうなんですよねえ。あ~ここも滑りたい。

そんなこんなで昼近くになって、三方崩山山頂手前のジャンクションピークまで登ってきました。

ジャンクションピークから振り返って見た痩せ尾根

ジャンクションピークから振り返って見た痩せ尾根

でも、まだジャンクションピークから結構な距離の稜線歩きが残っているんだよねえ~。

左手に奥三方岳、白山を見ながら、樹林帯の尾根をゆるやかに下り、1897m峰のすぐ南側にあるコルにようやく到着。今回は左俣上部の偵察も兼ねて大回りしてきましたが、さすがに歩きすぎてヘトヘト。もう二度とこんなことやりません。次回右俣を狙う時は素直にシッタカ谷南側の尾根を登り上げます。

弓ヶ洞谷 右俣を見下ろす

弓ヶ洞谷 右俣を見下ろす

このコルが弓ヶ洞谷右俣の源頭というわけです。直線的に落ちた右俣本谷。この谷の素晴らしさといったらもう…たまりまへん。

右俣にドロップ

右俣にドロップ

さあ、飛び込みます。

かっ飛ばし~!

かっ飛ばし~!

いったん緩んだ左岸側の雪が硬くなり、モナカになり始めていました。やっぱ滑り出しの時間が遅かったなあ~。なので、日当たりの悪い右岸側メインで楽しむことに。

雪煙モクモク

雪煙モクモク

バフバフです。

Deeeeeeeeeep!

Deeeeeeeeeep!

Yeaaaaaaaah!

Yeaaaaaaaah!

派手に白い粉を巻き上げると、フェイスショットも楽しめるほど。

思わずニンマリ

思わずニンマリ

右俣出合の滝が割れていることは承知済みなので、念のためかなり手前から右岸側でトラバースする作戦で臨むと、うまく高巻くことができました。出合の右岸に小ピークがあり、そこを目指してトラバースするとうまくいきます。

国道の横で終了

国道の横で終了

結局この日に弓ヶ洞谷を滑ったのは、我々二人っきり。こんな素敵な斜面を独占できるとは、なんと贅沢な。今後もあんまりワラワラ人が押し寄せずに、静かな山でいて欲しいなあ。

来年もまた遊ばせて下さいませ、三方崩山様。


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