- 日付: 2010 年 8 月 10 日(火)
- 天気: 曇りのち雨
- ルート: 沼平のゲート~畑薙大吊橋~ウソッコ小屋~横窪沢小屋(テント泊)
さて、いきなりですが、実は今回はえらく金のかかる縦走になってしまいました。
というのも、もともとは静岡駅からジャストラインのバスで畑薙ダム入りするはずが、とあるつまらない事情(あまりにバカバカしい理由なので書く気にもならない・・・)により、静岡駅から畑薙ダムまでタクシーで行かざるを得なくなったのです。
静岡駅北口のタクシー乗り場でおおよその料金を訊くと、「まあ 2 万円弱ってとこかな」とのこと。背に腹は代えられないので、それで乗車することとしました。10 時半に静岡駅を出発です。
バスは 40 分前に出発しているわけですが、当然タクシーの方が速いので富士見峠付近でバスを追い越し、沼平のゲートには 12 時半に到着。料金は予告どおり 2 万円をわずかに切るくらいでした。
バスが到着するのは 13:15 で、手前の畑薙第一ダムまで。タクシーのおかげで沼平までの歩きが省略できて、到着を早くできたとは言え・・・バス料金との差額 1 万 7 千円弱がそれに見合うかというと、見合いませんわな。ま、繰り言を言ってもしょうがない。
12: 50 沼平のゲート
とまあ、そんなこともありましたが、沼平のポストに登山計画書を放り込み出発です。
タクシー乗車中から空模様は怪しげで、時々ポツポツと雨がフロントガラスを叩いていましたが、歩き出したとたんに小雨が降り出しました。さっそく合羽を着るはめに。
しばらくは平坦な東俣林道歩きです。途中で路肩の修復らしき作業をしている箇所があり、どうやら数日前の雨で崩落があったようです。
13:35 畑薙大吊橋
休憩小屋を過ぎるとすぐに吊橋です。
この横窪沢ルートは初めてなので、吊橋を渡るのも初めての経験。
さて、いよいよ長い山旅の入口への架け橋を渡ります。
なかなかの高度感があって、川を見下ろすとスリリング・・・。ま、私は高所恐怖症じゃない(というか、少し鈍感症かもしれない)ので、たいして怖くはないのですが。
吊橋を渡りきるといきなりの急登で足に堪えます。
14:00 – 14:15 ヤレヤレ峠
変な名前ですが、「ヤレヤレ峠」というのは「急登を登り切ってヤレヤレ一息」が由来ってところなんでしょうね。
峠に登り着きひと休みしていると、とうとう本降りになってしまいました。
沢沿いに進む間に渡る橋では、渡り板が雨で濡れてツルッと滑り、ヒヤヒヤものでした。おまけに雨降りに喜んで出現してきた、全長 20 cm ほどもある巨大なカエルが突然足許に現れると、またヒヤッとしたり。
ウソッコ小屋の手前の水場で休憩して少し水分補給しました。
15:16 – 15:32 ウソッコ小屋
それからほどなくウソッコ小屋に到着。小屋の入り口には単独行の方が座っていてご挨拶。雨降りなので今日はここで泊まることにしたそうです。
私もしばらく雨宿りするつもりで中に入って休憩することにして、しばし山談義となりました。この単独の方、今回のコースは光岳まで往復だそうです。
雨は一向に止む気配なし。小屋の中はなんだか焦げ臭さが漂っていましたが、この雨降りではテントよりは快適そうだなあ・・・。でもそうすると明日聖平までの行程が長くなるし・・・。
逡巡していましたが、やはり予定どおり横窪沢まで足を延ばしておくことにしました。単独行の方にお別れし出発です。
急登をこなして横窪峠まで来ると、横窪沢小屋が見えました。少し下って小屋に到着。
17:10 横窪沢小屋
幕営の申し込みをしていると、小屋の方が麦茶を振る舞ってくださいました。こういうちょとした親切って嬉しいもの。
小屋には “Trans Japan Alps Race” を応援する横断幕がかかっていて、このときは「何か山岳レースでもあるのかな」と思った程度でしたが、翌日聖平小屋でどういうレースかを知ることになります。
幸い小屋に到着した頃には霧雨になっていたので、この隙にと手早くテントを張ることにしました。
夕食はラーメン。小屋からテント場は近く、小屋の前の蛇口を捻れば水が手に入るのでとても便利です。
山間のひっそりしたテント場で過ごす夜は静かなものです。この夜は天気予報が悪かったせいで小屋泊まりの方も 2 名のみ、とくに静かな夜でした。
夜半にかけてまた雨足が強くなり、フライシートがバタバタと音を立てるほどに。これは幸先が思いやられる・・・。明日は大丈夫かな。
コメントをどうぞ